指先からの採血により20分で結果がわかるアレルギー検査 アレルギー血液検査

原因アレルゲンの特定はアレルギー治療の第一歩

目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり…あなたやお子さんが悩まされているその症状は、実はアレルギーかもしれません。アレルギーを引き起こす原因アレルゲンは人によってさまざまです。アレルゲンによって注意が必要な時期や対策が異なりますので、あなたのアレルギーの原因を知ることが大切です。お薬での治療とアレルゲンを回避・除去するセルフケアによって、症状が軽くなることが期待されます。

年間を通じてさまざまなものがアレルギーの原因となります

アレルゲンカレンダー(注意が必要な時期)

アレルゲンカレンダー

アレルゲンが存在する時期の目安です。地域により若干異なります。

 

アレルゲンには、ある特定の季節にしかないものと、一年を通じてあるものがあります。何が原因でアレルギー症状が起こるのかを知ることで、アレルゲンに注意が必要な時期がわかり適切な対策をとることができるようになります。

秋から冬はスギ花粉の狂い咲きにも注意!

通常スギの雄花は、6月から10月にかけて形成され、11月上旬に花粉が熟成し雄花は休眠に入ります。そして冬の低温によってスギ雄花の休眠は徐々に目を覚まし花粉を飛ばす準備を開始します。しかし、秋の気温が異常に高かった場合、狂い咲きと呼ばれる季節外れの開花現象が生じることがあります1)。年によっては11月を中心に10月~12月にかけてもわずかなスギ花粉が観測されています2)。敏感な方は秋から冬にも症状が出るかもしれません。

まずはアレルギー検査で原因アレルゲンを調べてみませんか

こんな検査です

この検査は、スギ花粉やダニ、イヌやネコのフケなど、みなさんの目に入ってしまったり吸い込んでしまう可能性のあるアレルゲンに反応する「IgE」という抗体がからだの中にあるかどうかを調べるためのものです。

検査の流れ

アレルギー検査の流れのイラスト

※アレルギーの原因は血液検査の結果を参考に、医師が総合的に判断します。

測定アレルゲン

ハウスダスト系アレルゲンのイラスト

ハウスダスト(室内塵)の中のアレルゲンにはダニやペット類(ネコやイヌのフケ)が含まれています。

花粉系アレルゲンのイラスト

複数の花粉に対して反応を示す場合は、年間を通じて症状が出る場合もあります。

スギに隠れた花粉症

春の花粉症の原因は、スギ花粉やヒノキ花粉だけではありません

シラカンバやハンノキ、オオバヤシャブシといったブナ目の花粉飛散は、1 月から観測され、北海道や東北は4~6月が本格的な花粉シーズンとなります。スギやヒノキの花粉と飛散時期が重なるため、「スギに隠れた花粉症」と呼ばれることもあります。

ブナ目の樹木は、全国の平地または山地に広く分布し、公園樹に使用されていることもあります3)

秋にどんぐりをつける木の仲間で身近なところで見られます。

シラカンバ(白樺)
ハンノキ
オオバヤシャブシ

花粉症に関連する食物アレルギーがあります

花粉- 食物アレルギー症候群:PFAS(pollen-food allergy syndrome)

花粉症の人の中には、その花粉のアレルゲンと似た性質をもつ生の果物や野菜を摂取した際に、口の中がかゆくなったりのどがイガイガして腫れたり息苦しくなったりする人がいます。花粉症の種類によって関連性のある食物は異なります。

花粉と関連性のある主な食物の表

 2020年版(改訂第9版)鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-

あなたの「アレルギー度」をチェック!

以下のようなことに心当たりはありませんか?

  • 決まった季節に目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水がでる
  • 掃除、衣替えなどをすると目のかゆみ、くしゃみ、鼻水がでる
  • 肌が乾燥しやすく、湿疹が出やすい、荒れやすい
  • ちょっとした刺激で肌が赤くなりやすい
  • 息苦しいときがある(ゼーゼー・ヒューヒュー)
  • 咳が8週間以上続くことがある
  • 家族にアレルギーの人がいる
  • 犬や猫などに触れると目のかゆみ、くしゃみ、鼻水がでる
このような方は医師にご相談ください
  • アレルギーの原因を知りたい方
  • 今まで一度もアレルギー検査を受けたことがない方
  • 今日結果を知りたい方
  • 多忙や遠方のため頻回の来院が難しい方
  • 注射が苦手な方
  • 静脈採血が困難なお子さん
  • スギやダニの免疫療法を今日開始したい方
「注射器を使いません、お子様も簡単に検査できます」のテキスト画像

アレルギーかも?と思ったら医師に相談しましょう。

 

20分で結果がわかるアレルギー検査についてはお近くの医療機関にご相談ください

検査を実施している医療機関は
「20分 アレルギー検査」などで検索ください

1)アレルギー53,1187-1994, 2004
2)アレルギー・免疫21(1):27-36,2014
3)アレルギー総合ガイドライン2019