この連載では、凍結保存に関する役立つ情報をお届けします。
普段、何気なく感じていることに対するヒントにもなると思いますので、ぜひお気軽にご覧ください。
細胞の収集と管理(シードロットシステム)
細胞の凍結保存を行う場合、遺伝子形質を維持するためにも初代培養細胞からの継代回数は最低限に抑えなければなりません。凍結保存された細胞を管理する方法のひとつに、初期に分離された細胞から常に新しいワーキングストックを作りだせるシステムとして『シードロットシステム』が用いられます。
最初の凍結ロットを準備するとき、シードロットとしてある程度の数のロットを作製しておきます。最初のワーキングロットを使い終えたら、シードロットの中から1チューブを取り出し、2番目のワーキングロットを準備します。この手順は最後の1本が残るまで続けることができます。最後の1本は2番目のシードロットを準備するために使用します。このように、2 番目のシードロットは、オリジナルから1~2回の分割回数で作られるようにします。シードロットとして使用されるものに加え、一部の初代培養細胞は、予期せぬ天災や物理的災害によって一度にすべての凍結保存サンプルを失わないように、他の凍結保存サンプルから隔離した場所で保管することを推奨します。バックアップ施設などを利用し、研究所外で凍結保存することが望ましいでしょう。
シードロットシステム
(凍結保存用製品カタログ2016-2017, p6)
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(内容抜粋)
- 細胞の凍結&融解の仕方
- 凍結保護に関する豆知識
- クライオチューブ&アクセサリ
- 2Dコード付チューブ
- ポリプロピレンプレート
- 凍結保存の温度について
研究用にのみ使用できます。診断目的およびその手続き上での使用はできません。