培地ボトルの業界リーダーとして、世界中の培地メーカーや医薬品の製造施設、研究所に信頼のおけるソリューションを提供しています。Thermo Scientific™ Nalgene™角型培地ボトルは高品質な原料樹脂を使用し、cGMPに準拠して製造されており、高い品質規格を満たしています。
Nalgene角型培地ボトルは使いやすい設計が特長です。培地の注入も簡単に行え、透明なボトルのため、培地の視覚的な確認や試料の観察がしやすくなっています。
そこで今回は、Nalgene角型培地 ボトルについて、ご紹介いたします。
▼こんな方におすすめです!
Nalgene角型培地ボトルはバージン樹脂を使用し、成形時に可塑剤離型剤は不使用することによりボトル溶出からの内容物への汚染を防止します。
【製造工場】クラスI 機器cGMP準拠、ISO13485 認証取得
【品質試験・検査】成形時の検査、リークテスト
【工程管理】製造工程をはじめ、包装や製品仕様に関するすべての変更はcGMP/ISO13485 要件に従い文書化
樹脂はDMFに登録されUSP Class Ⅵ に準拠しさまざまな重要な規格使用を満たしています。
独自の構造をもつNalgene角型培地ボトルは、ライナーやガスケットを使用せずに高い気密性を発揮します。内容物の適切なpHを維持します。

ここで、高い気密性・耐久性を評価するため、下記の試験を行いました。
加圧漏出試験
方法:2回の凍結解凍サイクルを実施後、ボトルに一定の加圧しキャップからの漏出を測定しました。
結果を表1に示しました。各ブランドのボトルについて、最初に不具合が発生した圧力(psig)を表示しています。すべてのNalgene PETおよびPETG培地ボトルは、室温保存後および–40℃または–70℃で2回の凍結解凍サイクル後に、累積加圧10 psigを上回っても漏出しませんでした。他方、ほとんどの他社ボトルの不具合発生率はNalgeneボトルを上回っていました。
試験ボトルまたはコントロールボトルが、10 psigで2分後に漏出しなかった場合、「不具合なし」と報告されています。なお、不具合発生率(%)は、試験したすべての温度で、最高10 psigまでの圧力において2分後に不具合が生じたボトルの累積率を表します。
表1.加圧漏出試験の結果
ガスバリアー性
方法:リン酸バッファー(PBS)を充填したボトルを凍結後、ドライアイスバンカーに移し冷蔵輸送を再現しました。一定時間静置後、解凍し各ボトル中のPBSのpHを測定しました。
| 材質 | ガス透過率(cc.-mm/m224 hr.-Bar) | ||
| N2 | O2 | CO2 | |
| PETG | 3.98 | 9.71 | 48.57 |
| 参考)HDPE | 16.32 | 71.88 | 225.36 |
結果を表3に示しました。pH測定により、試験を行ったボトルブランドの多くの1 L PETボトルおよびPETGボトルが、長期間のドライアイス曝露下でもCO2侵入を防止できることが示されました。Nalgeneの30 mLと1 LのPETGボトル、および1 LのPETボトルの内容物をドライアイスに曝露した後のpHは、–70℃で保存したコントロールサンプルのpHと比較してわずかしか変化していませんでした。30 mLと1 LのNalgeneボトルおよび他社ボトルの結果を図に示します。破線は、ボトルに充填するPBSの当初のpH範囲(7.4 ± 0.1)を示し、実線はpH 7.4を表しています。
表3.測定したpH
ご紹介したデータは「大切な内容物を液漏れ、コンタミネーションから防ぐ – 各社培地用ボトルの4つの性能比較-」のアプリケーションノートの一部抜粋です。このアプリケーションノートには他にも【衝撃破壊試験】・【凍結解凍によるバックオフトルク低下試験】の測定データも記載しております。ご興味がある方はこちらよりダウンロードください。
各種証明書の入手方法は以下の通りです。
Nalgeneボトルに関する製品情報はこちらから
研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。