哺乳類細胞または昆虫細胞からの迅速で信頼性の高いタンパク質発現

組換えタンパク質の発現は、生命科学研究の様々な領域で ― 細胞タンパク質の解析から、創薬のための高収率タンパク質発現に至るまで、使用することができます。タンパク質発現および精製のアウトソーシングに関心のある方に、当社のタンパク質発現サービスは、一過性にトランスフェクトした哺乳類細胞または昆虫細胞から正しく折りたたまれた天然タンパク質を迅速かつ信頼に足る方法を提供いたします。全ワークフローにおいて最適化された条件を用いて、高収量の精製タンパク質を定期的に効率良く得ることができます。

タンパク質発現サービスの一般的なステップ・バイ・ステップガイド

タンパク質配列とプロジェクト要件

プロジェクトを始めるための基本要件:

  • 目的のタンパク質配列の電子ファイル
  • プロジェクトの詳細仕様

DNAのコドン最適化および発現プラスミドの構築

最適な遺伝子発現とデザイン柔軟性を得るため、全てのタンパク質発現プロジェクトの開始に、発現予定生物種にコドン最適化された遺伝子配列と発現ベクターを用いることを推奨します。

  • GeneOptimizer™ソフトウェアによるDNA配列のコドン最適化は、タンパク質のアミノ酸配列を保ち、多くのタンパク質において信頼性の高い発現を実現することがわかっています(Fath et al., 2011)。
  • 最大限の発現を得るために、発現系に適したベクターを用いることを推奨します。お客様の発現ベクターをお送りいただくか、当社の発現ベクターを1つお選びいただけます。

詳細情報:

高レベルの発現ベクター

プラスミド調製

すぐにトランスフェクションできるプラスミドを提供するため、当社の経験豊富な研究者は、検証済みのプロトコル、品質管理システムおよび試薬を用いて、最適化された精製プラスミドDNA(pDNA)を調製します。

詳細情報:

 

トランスフェクションおよび発現

最適化された発現プラスミドを、高収率の組換えタンパク質発現用に適応させた当社の高度な哺乳類発現系と組み合わせることにより、これまでにない結果が得られます。

  • 最適化されたトランスフェクションおよび細胞培養プロトコルにより、プロセスの失敗や遅延のリスクが最小限化。
  • 培養日数は発現系および発現タンパク質によって2日〜14日で、必要に応じてカスタマイズ可能。
  • 培養上清または細胞を回収し、迅速かつ効率的にタンパク質を精製。

最適化された発現システムとトランスフェクション条件についての詳細情報 :

精製

通常は最先端の精製プロトコルを使用していますが、お送りいただいたカスタム済みプロトコルも使用可能です。

  • 最初の精製は、アフィニティークロマトグラフィー(例えば、FcタグまたはHisタグを使用)を通常行います。
  • 純度を高めるため、必要であれば2回目の精製(例えば、HPLCによるゲル濾過精製(SEC))を追加できます。

サービスの特徴:

  • アフィニティークロマトグラフィー(複数のタグを利用可能です。)
  • 精製度の高いタンパク質のため、必要に応じた追加の精製ステップ

文書および納品

標準的なプロセスとして、いくつかの基本的な品質管理(QC)ステップが実施され、すべてのタンパク質発現および精製プロジェクトの詳細がドキュメント化されます。これには、SDS-PAGEおよびウェスタンブロッティングによるサンプル解析が含まれます。お客様の特定のプロジェクト要件に基づいて、エンドトキシンテストやHPLCによる分析SECを含む、追加の品質確認を提供いたします。必要に応じて全ての文書はカスタマイズ可能です。全てのQC検査に合格後、精製タンパク質が発送されます。

納品物:

  • 精製タンパク質とトランスフェクションに用いた発現ベクター
  • SDS-PAGEおよびウェスタンブロット解析のデータを含む詳細文書

 

   

プロジェクトの開始方法

 Protein Production Request Formをダウンロードして記入し、受託サービス、jpcustom@lifetech.com にE-mailでお送り下さい。金額と納期のお見積りをお知らせいたします。(価格はプロジェクトの詳細により異なり、問い合わせ後にお知らせいたします。)

なぜInvitrogenタンパク質発現サービス?

 

全て自社生産: オリゴ合成からタンパク質精製までの各ステップは機密性が保たれます。また外部業者に漏洩する心配がありません。
短い納期: 遺伝子からタンパク質まで、30営業日から可能

信頼性の高い高度な発現システム: FreeStyle™ 293、FreeStyle™ CHO、 Expi293™、Bac-to-Bac™ 細胞株。全ての試薬が当社内で準備可能
優れた遺伝子発現の最適化: 先進のGeneOptimizer™ソフトウェア

スケール範囲: 30mL~25Lの研究スケール
カスタムサービス: すぐに使用できるカスタマー精製プロトコル、拡張機能

専任の経験豊富なプロジェクト管理チーム: 全てのプロジェクトフェーズにおいて密接なコミュニケーション、大規模プロジェクトの経験:
アクティブ 大手製薬企業とのMSA
安全Eビジネスソリューション: 独自のポータル

サービス 詳細 納品物
遺伝子合成からご希望の培養スケールのタンパク質発現まで 一過性にトランスフェクトしたHEK293、CHO、または昆虫細胞のご希望の培養スケールからのタンパク質発現および精製
  • ご希望の培養スケールから精製された全てのタンパク質(あるいは、培養上清または細胞)
  • SDS-PAGEおよびウェスタンブロットのデータを含むドキュメント
  • 発現プラスミド
タンパク質発現量比較や至適培養時間の検討 一過性にトランスフェクトしたHEK293、CHO、または昆虫細胞での発現量比較・至適培養条件の検討
  • SDSSDS-PAGEおよびウェスタンブロットのデータを含むドキュメント
  • 発現プラスミド

プロジェクトの設定とお見積もりは受託サービス、jpcustom@lifetech.comにお問い合わせください。

サービスプロジェクトのフェーズまたは特徴 標準仕様
哺乳類発現系
  • Invitrogen FreeStyle CHO-S細胞
  • Invitrogen FreeStyle 293-F細胞
  • Gibco Expi293 F細胞
  • Gibco ExpiCHO-S cells
昆虫発現系
  • Invitrogen™ Bac-to-Bac™発現系
発現スケール
  • 30 mL~25 L
  • フラスコ およびWAVE™バッグベースの細胞培養
精製方法
  • アフィニティークロマトグラフィー
  • ゲル濾過精製(SEC)
  • イオン交換クロマトグラフィー(IEX)
アフィニティタグ
  • His-Tag
  • Fc-Tag (Protein A/G)
  • Strep-Tag
  • GST-Tag
  • その他、お問い合わせください。
追加オプション
  • 二次精製
  • タグ切断
  • 分析用SEC(HPLC)
  • ご希望のバッファー
  • エンドトキシン測定
  • 分注サービス
  • 濃度調整
  • (抗体)培養上清における力価測定
  • その他、お問い合わせください。

プロジェクトの設定とお見積もりは受託サービス、jpcustom@lifetech.comにお問い合わせください。

品質確認の仕様 ドキュメンテーション
SDS-PAGE、CBB染色によるタンパク質の可視化 標準品質確認に含む
タンパク質濃度の吸光度測定 標準品質確認に含む
タグ特異的抗体を用いたウェスタンブロット 標準品質確認に含む
キャピラリーゲル電気泳動、UV吸光度および/または蛍光による検出 ご要望に応じて
分析用SEC(HPLC) ご要望に応じて
エンドトキシン測定のためのLALアッセイ ご要望に応じて

ケーススタディ: GeneOptimizerソフトウェアを用いた配列最適化後の抗体発現の向上

このケーススタディでは、最適化された配列に由来する2つの抗体の発現レベルについて、その野生型と比較しました。2つの抗体遺伝子のORFをGeneOptimizerアルゴリズムを用いてヒトのコドン使用頻度に合わせて最適化しました。遺伝子合成、Invitrogen™ pcDNA™ 3.3 ベクターへのサブクローニング、およびプラスミド調製を自社で行いました。得られた4つのプラスミド(2つの抗体について、それぞれ1つの野生型と1つの最適化配列)を 30mLスケールのInvitrogen™ FreeStyle™ 293細胞で2回発現させました。発現レベルは、ProtA BLItz®システム(ForteBio、PALL Corp.)を用いて測定しました。

野生型レベルに標準化後の発現解析は、配列最適化抗体において大幅な増加を示しました(図1)。これは高レベルの精製タンパク質が、低コストのプロジェクトで迅速かつ効率的に得られることを意味します。

Expression of wild type vs. sequence-optimized antibodies
Expression of wild type vs. sequence-optimized antibodies

図 1. 野生型と配列最適化抗体における発現の比較。 配列最適化抗体の平均タンパク質発現を、野生型配列の平均発現と比較しました。

 

カスタムサービス

利用可能な最適化済み発現プラスミドおよび/または発現プロトコルをお持ちの場合、これらを用いて当社の施設でタンパク質を発現することも可能です。詳細はjpcustom@lifetech.com にお問い合わせ下さい。

研究用途にのみお使いください。 診断用には対応していません。