Thermo Scientific™ PreCon 自動微量ガス濃縮前処理装置を使用すると、微量ガスのガス同位体比 MS で必要になるサンプル量を低減できます。 大気中に存在する N2O や CH4 などの微量ガスの同位体比分析を行う場合、大容量のサンプルが必要になるということがネックとなります。たとえば、CH4 の 13C/12C 測定を行うには、70L の空気が必要です。PreCon 自動微量ガス事前濃縮器を使用すると、サンプル容量を最大で 3 桁減らし、サンプルスループットを少なくとも 1 桁高めることができます。
微量ガス分析の簡易化 - Thermo Scientific™ GC IsoLink™ または Thermo Scientific™ GasBench II をインターフェースとして Thermo Scientific ガス同位体比 MS に接続します。
- CH4 (13C/12C) と N2O (15N/14N および 18O/16O) の両方を自然濃縮 (CH4:1700 ppb、N2O:330 ppb)、空気サンプル容量 <100mL で測定できます。
- サンプルの濃縮と浄化 (H2O、CO2、凝縮性ガス (CH4)、非濃縮性ガス (N2O) の除去)、低温収束、ガスクロマトグラフへの注入を行います。
- CH4 の場合、特殊な燃焼オーブンを使用して 100% の燃焼効率で燃焼させます。また、低温収束の前のステップとして CO2 事前濃縮が追加されています。
- 自動標準ガス注入システムからの参照パルスによってサンプルを囲い込むことで、高精度の同位体比測定を実現します。
- 手動で投入することも、連続サンプル移送用のダブルラインニードルを備えた Thermo Scientific™ GC-PAL™ オートサンプラーを使用して完全に自動化することもできます。
- すべてのプロセスは、Thermo Scientific™ Isodat™ ソフトウェアスイートの ISL スクリプト (ユーザーが設定可能) を使用してコントロールされ、拡張も可能です。
仕様、規約条件および価格等は変更される場合があります。国や地域によっては、入手できない製品もあります。詳細については、お近くの販売代理店にお問い合わせください。