【凍結保存の基礎 2】サンプルを液体窒素温度下で安全に保存する秘訣

この連載では、凍結保存に関する役立つ情報をお届けします。
普段、何気なく感じていることに対するヒントにもなると思いますので、ぜひお気軽にご覧ください。

液体窒素容器での安全な保存

液体窒素の中にクライオチューブを直接浸積することは推奨できません。低温環境下ではあらゆるプラスチックは収縮し脆化するためです。また、クライオチューブのガスケットは液体窒素中の超低温下では硬化し、弾性が失われ、チューブ内への液体窒素侵入を防ぐためのシーリング性能を発揮できなくなります。さらに、液体窒素の表面張力が比較的小さいことも、液体窒素のチューブ内への侵入を容易にします。クライオチューブに液体窒素が浸入した場合、保存サンプルの汚染のみならず、室温に取り出した時にチューブに侵入した液体窒素の気化によるチューブ内圧の上昇により、クライオチューブが破裂する危険があります。
液体窒素の侵入を防ぐためには、弊社製品のThermo Scientific Nunc クライオフレックス(カタログNo.343958PK)などを使用してクライオチューブを正しく密封することが効果的です。クライオフレックスはクライオチューブを保護するために特別に開発されたポリエチレン製の筒で、簡単にクライオチューブを密封することがでます。これによりクライオチューブ内への液体窒素浸入を防ぐことができます。

当社の凍結保存チューブを、まずはサンプルでお試しください。

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