ピペットが汚れてしまった!ときのサンプル別ピペット洗浄方法

汚染除去、消毒、滅菌の定義

(定義はWHOのLaboratory biosafetyマニュアルによる)

サンプル別ピペットの洗浄方法まとめ

汚染除去の必要性はピペットの使い方や溶液の種類によって異なります。汚染除去を行う前に、ピペットの化学的適合性を確認してください。必要に応じて保護衣、保護めがね、ディスポーザブル手袋などを着用してください。

Finnpipetteの汚染除去のガイドラインを下記に示します。よく使われるサンプルについて、一般的な取扱方法と洗浄方法についてまとめたものです。液体の種類や使用条件によっては、さらに注意が必要なケースもあります。また、各施設等で取扱方法その他について規定がある場合は、そちらを遵守してください。

水溶液、 バッファ類

取扱方法・特徴

蒸留水でピペットを検定します。正確に分注することができます。

洗浄方法

ピペットを分解し、汚染されたパーツを蒸留水で十分すすぎ、乾かして下さい。60°C以下の乾燥機等で乾燥させることができます。必要に応じて、ピペット同梱のグリースをうすく塗ってください。

取扱方法・特徴

濃度の高い酸を頻繁に分注する場合は、ピペットの下部パーツを時々蒸留水ですすいでください。また、Finntipフィルターの使用もお勧めします。

洗浄方法

酸やアルカリを扱う場合は、チップコーンやチップイジェクタの下部パーツを蒸留水で頻繁にクリーニングすることをお勧めします。Finnpipetteは耐酸性のプラスティックを使用していますが、酸のエアロゾルがピペットのチップコーン内に入り、ピペットの性能に影響を及ぼすことがあります。上記の「水溶液」と同様の方法でピペットのメンテナンスを行ってください。

アルカリ

取扱方法・特徴

濃度の高いアルカリを頻繁に分注する場合は、ピペットの下部パーツを時々蒸留水ですすいでください。また、Finntipフィルターの使用もお勧めします。

洗浄方法

Finnpipetteは耐アルカリ性のプラスティックを使用していますが、アルカリ性のエアロゾルがピペットのチップコーン内に入り、ピペットの性能に影響を及ぼすことがあります。上記の「水溶液」と同様の方法でピペットのメンテナンスを行ってください。

感染の恐れがある試料

取扱方法・特徴

汚染防止のため、Finntipフィルターを使用してください。または、強制置換方式のピペットを使うこともできます。

洗浄方法

70%エタノールを用いて消毒してください。チップコーンとチップイジェクタは分解してエタノールに一晩浸けておくことができます。Finnpipette F2は、ピペットを分解せずに121°C、20分間オートクレーブにかけることができます。ウィルスや芽胞は5%次亜塩素酸ナトリウムに浸したティッシュで拭いて不活化してください。その後、きれいなティッシュを蒸留水に浸し、よく拭きとってください。

細胞培養液

取扱方法・特徴

無菌性を確保するため、Finntipフィルターを使用してください。

洗浄方法

上記「感染の恐れがある試料」と同様に対処してください。

有機溶媒

取扱方法・特徴

  1. 比重が水と異なります。したがって、ピペットのキャリブレーションと調整が必要です。
  2. 蒸発しやすいので、ピペッティングはすばやく行ってください。
  3. ピペッティング終了後、ピペットを分解して、溶媒を完全に蒸発させます。

洗浄方法

溶媒は蒸発しやすいので、通常は左記3.によって溶媒を完全に蒸発させれば大丈夫です。あるいは、溶媒が付着したパーツを洗剤液に浸け、その後蒸留水でよくすすぎ、完全に乾かしてください。乾燥には60°C以下の乾燥機を使用することができます。必要に応じて、ピペット同梱のグリースをうすく塗ってください。

放射性物質

取扱方法・特徴

汚染防止のため、Finntipフィルターを使用するか、強制置換方式のピペットを使用してください。

洗浄方法

タンパク質

取扱方法・特徴

汚染防止のため、Finntipフィルターを使用するか、強制置換方式のピペットを使用してください。

洗浄方法

溶媒が付着したパーツを洗剤液に浸け、その後蒸留水でよくすすぎ、完全に乾かしてください。乾燥には60°C以下の乾燥機を使用することができます。必要に応じて、グリースをうすく塗ってください。

核酸

取扱方法・特徴

汚染防止のため、Finntipフィルターを使用するか、強制置換方式のピペットを使用してください。

洗浄方法

なるべくオートクレーブにかけることをお勧めします。または、ピペットを分解し、汚染されたパーツを90%エタノールで拭い、つぎに2M 酢酸ナトリウムで拭き、もう一度90%エタノールで拭います。

DNase、RNase

洗浄方法

ウィルス、マイコプラズマ、バクテリア、カビ

洗浄方法

UV照射はウィルス、マイコプラズマ、バクテリア、カビを不活性化する実用的な方法です。FinnpipetteはUV耐性ですが、UVを照射するとハンドルの色が変色することがあります。ピペットの内部パーツにUV照射を行う場合はピストンとO-リングにグリースを塗ることを忘れないでください。

その他の注意点

いかがでしたでしょうか?

ピペットが汚れてしまったときは、サンプルに適した洗浄方法を選んでクリーニングしましょう!

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