前回に引き続き、リアルタイムPCR装置の実際のデータを見て行きましょう。今回は、納品時に行われる納品検収のデータです。
弊社では、リアルタイムPCR装置の納品時に、下記の図1のTaqMan® RNase P Instrument Verification Plateを使ってスペックの確認を行っています。
さて、下記の図2は納品検収のデータです(7300システムを使用)。
この検量線から、ウェル間のばらつきの程度を確認できます。図5ではN=4で、それぞれの濃度で各4点が収束しているのがわかります。
検量線の信頼度を判断する場合、R2値から相関を検討しますが、ただR2値を見るのではなく、必要な反復がされているか確認してください。N=1で検量線を引いている図がときどきありますが、統計学的に疑問があります。投稿論文執筆時には気をつけたほうがよいでしょう。機器購入前のデモの際には、上記のような厳密な希釈系列で正確な定量性が得られるかどうか、ご確認ください。
機器の性能を確認するにはいくつかのポイントがあるのですね。次回はリアルタイムPCR装置の機種を選ぶときのポイントをお伝えします!
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