PCRやクローニングなどDNAに関する5つのよくある質問


PCRやクローニングなど、DNAに関するよくあるご質問とその回答をまとめました。DNA実験を行うまえにこの記事をチェックしてみてください!

▼もくじ

プライマーを溶かすTEバッファーや水の量はどのように計算したら良い?

プライマーのチューブに記載されている nmol で表されているプライマーの量を確認します。例えば、プライマーチューブに 24 nmol と記載されている場合、100 μMのストックを作成するには下記の式で計算します。
$$24nmoltimes frac { L }{ 100mu mol } times frac { 1mu mol }{ 1,000nmol } times frac { { 10 }^{ 6 }mu L }{ 1L } =240mu Lquad$$
100 μMはよく使用されるストックの濃度です。上記の計算式を簡単にする場合は、プライマーの量(nmol)に10を掛けると、100 μMのストックを作成する際に必要なプライマーを溶かす溶液の量 (μL)が算出できます

TAクローニングを行うにはどのPCR酵素を使えばいいの?

Taq DNAポリメラーゼは、PCR産物の3’末端にAを付加するため、TAクローニングTOPO TAクローニングにオススメです。

Taq DNAポリメラーゼと高い校正能力を持つ酵素をブレンドしたものもTAクローニングに適しています。また、3’末端にAを付加するためにPCR反応後にTaqを添加するのもオススメです。

ミニプレップ用のカラムが詰まってしまった!原因は何ですか?

ミニプレップ中にカラムが詰まってしまうのはホントに困りますよね。ここで、プラスミドの収量を向上させる、PureLink Quick Plasmid Miniprep columnを使用した弊社の解決方法をご紹介します。

最適なクローニング反応のためにはどのくらいPCR産物を加えればいいの?

TOPOクローニングGatewayクローニングの場合、インサートとベクターのモル比は1:1、制限酵素処理/ライゲーション反応の場合、インサートとベクターのモル比は3:1がオススメです。

また、下記の計算式を使用することで、モル比に適したインサートDNAの量を算出できます。
$$インサートDNAの量(ng)=frac { [モル比][インサートDNAのbp数][ベクターDNAの量(ng)] }{ [ベクターDNAのbp数] } $$

DNAを切断する際に必要な制限酵素の量は?どのくらいの量が反応に適しているの?

これだけは知っておきたいクローニングの基礎知識、ココにあります!

Invitrogen 分子生物学教室では、分子生物学の教育のメインとして、初心者だけでなく経験のある分子生物学者のために、豊富で信頼できる技術的な内容をご提供しています。基礎知識を学ぶ時にはいつでも、Invitrogen 分子生物学教室の無料PDFを活用してください!

ダウンロードする

 

 

研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。

モバイルバージョンを終了