PCRがかからない!ときに試してみたい3つの反応条件

みなさんが日頃行っているPCR、増えないサンプルにハマってしまうと、実験が前に進まなくて困ってしまいますよね?また、細かく条件検討をし始めるとキリがないです。

そこで今回は、中の人が実際に行っていたPCRの条件をご紹介します。これが増えないPCRをブレイクスルーするきっかけになるかもしれません!

※効果には個人差があります。記載が不正確であったことにより生じたいかなる損害に関しても、中の人は責任を負いかねます。

変性条件を98℃ 10秒にする

GCリッチの鋳型DNAの場合、通常の変性条件では変性されにくい場合があります。そこで、変性の温度条件を94℃ 30秒から98℃ 10秒に変更することでうまくいきました

サイクルを2ステップにする

通常、PCRのサイクルは変性、アニーリング、伸長の3ステップですが、これを、変性、アニーリング&伸長の2ステップにすることで増幅が見られたことがあります。

例えば、3ステップでは、(94℃ 30秒→60℃ 30秒→72℃ 1分/kb)の場合、2ステップでは、(94℃ 30秒→68℃ 1分/kbp)となります。

反応液にDMSOを加える

PCRの反応液を、通常の組成に加え、DMSO (dimethyl sulfoxide)を5%になるように加えると増幅が見られたことがあります。ただ、DMSOにより、PCRの正確性が下がるという話も……。

また、ベタインやグリセロールを添加するのも効果があるらしいです。

どうしても増えない場合は……

条件検討をあきらめて、人工遺伝子合成サービスに投げてしまいましょう!昔に比べて便利な世の中になりましたね!

いかがでしょうか?PCRがうまくいかない場合に参考にしていただければ幸いです。

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