染色体コピー数解析を行うApplied Biosystems™ CytoScan™ ArrayおよびApplied Biosystems™ KaryoStat™ Arrayのアッセイにおける、PCR産物の効率的な精製法をご紹介します。
この工程では磁気ビーズを使用しますが、最後のサンプル溶離液とビーズがきれいに分離できず、分離させるために時間を要することがあります。その場合、精製時に使用するチューブを変更することで、この点を解決できます。
▼こんな方におすすめです!
・最後の溶離工程でサンプル液と磁気ビーズがきれいに分離できない
・磁気ビーズが一つの塊になりにくい
2.0 mLチューブを使う点がポイント!
このアッセイでは、PCR増幅したサンプルを磁気ビーズを使って精製する工程があります。プロトコールには1.5 mLチューブを使用することになっていますが、プロトコールで表示されているマグネティックスタンドInvitrogen™ MagnaRack™ Magnetic Separation Rack(P/N:CS15000)では、チューブを設置した時に磁石との間に隙間ができてしまいます。PCR産物のビーズへの吸着やリンス操作の場合には、サンプル液が多いためビーズもスムーズに移動します。しかし、最後のElution BufferでビーズからPCR産物を溶離する工程では、液量が少ないためにスタンドとチューブの間に隙間があることで、ビーズが磁石の設置された位置までの移動するのに時間がかかったり、移動しないビーズが液内に残ってしまうことがあります。

そのため、1.5 mLチューブの代わりに2.0 mLチューブを使用することで、磁石とチューブの間に隙間がなくなり、ビーズがスムーズに移動し、サンプル溶離液と分離しやすくなります。
非常にシンプルな方法でサンプル溶離液との分離がしやすくなりますので、ぜひお試しください!
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研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。



