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Accelerating ScienceLearning at the Bench / 分析・測定関連 / 【FT-IR&ラマン】OMNICマニアック講座 ① オプションの設定で操作性アップ(前編)

【FT-IR&ラマン】OMNICマニアック講座 ① オプションの設定で操作性アップ(前編)

作成者 LatB Staff 08.17.2023

赤外分光光度計(FT-IR)およびラマン分光光度計の操作および解析を行うOMNICソフトウエアのヒントを紹介するブログ

多機能かつ使いやすいことで好評いただいているThermo Scientific™ OMNIC™ソフトウエアをより便利に活用していただくためのブログをシリーズとして公開することとなりました。第一弾として、使い勝手が格段に向上するおすすめの「オプション」を取り上げます。地味なテーマのように思われるかもしれませんが、紹介する環境設定で分析や解析のイライラが減ることは間違いないので、ぜひチェックしてください。

なお、本文で使用しているOMNICソフトウエアはバージョン9.9ですが、他のバージョンであっても基本的に同じ操作です。

▼もくじ

  • OMNICの環境設定―オプションの設定
  • おすすめのオプション設定―スペクトルの色
  • おすすめのオプション設定 小数点以下の桁数
  • 環境設定の保存
  • まとめ

OMNICの環境設定―オプションの設定

今回は取りあげる「オプション」は、OMNICの使い勝手に大きな影響を与える設定がたくさんあります。
「オプション」は、OMNICメイン画面メニューの「編集」→「オプション」から呼び出せます。ショートカットキーは「Ctrlキー」+「R」です。

OMNICメイン画面 オプションを選択している画面

図1 OMNICメイン画面
オプションを選択している画面

オプション画面

図2 オプション画面

オプションはテーマごとに複数のタブに分かれて構成されています。ここでは数多くある設定項目からおすすめを紹介していきます。

おすすめのオプション設定―スペクトルの色

OMNICソフトウエアにおいてスペクトルの色は、「表示」→「表示の設定」画面にある8色から選択することになりますが、初期状態で選択できる色の中には水色など色が薄く見にくい色や、状況に沿った色がないなど、不便に感じる場面があると思います。

表示の設定を選択した画面

図3 表示の設定を選択した画面

スペクトルの色は、OMNICソフトウエアのメニュー「表示」→「表示の設定」→「選択したスペクトルの色」の8色の中から選択(図3)するのですが、さらに「オプション」の設定からこれ以外の色を設定することができます。(図4)

オプション画面 表示タブ

図4 オプション画面 表示タブ

表示タブ スペクトルの配色 濃い目の色に変更した例

図5 表示タブ スペクトルの配色
濃い目の色に変更した例

スペクトルの色の初期設定を変えるには、OMNICソフトウエアのメニュー「編集」→「オプション」→「表示」タブ→「スペクトルの配色」を選択します(図5)。開いた画面の①が「表示の設定」に現れるスペクトルの色で、②の中から選択し、それぞれのスペクトルに設定することが可能です。

*注意 オプションを変更した結果は、画面を変更しただけでは保存されておらず、OMNICの再起動で元に戻ります。現在の環境を保存したい場合は、後述の「環境設定を保存する」を参照ください。

おすすめのオプション設定 小数点以下の桁数

ピークの波数位置やピーク強度など、数値を記載する際の小数点以下の桁数をあらかじめ決めておくこともできます。

オプション画面 表示タブ 小数点以下の桁数

図6 オプション画面 表示タブ 小数点以下の桁数

数値の小数点以下の桁数を変えるには、OMNICメニュー「編集」→「オプション」→「表示」タブ→「小数点以下の桁数」でかえられます。桁数は 0桁(整数のみ)から5桁までの範囲で選べます。(図6)

OMNICソフトウエアのメイン画面 小数点以下を5桁としピーク強度を表記

図7 OMNICソフトウエアのメイン画面
小数点以下を5桁としピーク強度を表記

*注意 オプションを変更した結果は、画面を変更しただけでは保存されておらず、OMNICソフトウエアの再起動で元に戻ります。現在の環境を保存したい場合は、後述の「環境設定を保存する」を参照ください。

環境設定の保存

ここまで紹介した環境設定は、設定を変えただけでは保存されておらず、OMNICソフトウエアを再起動すると元に戻ってしまいます。

環境設定の保存画面

図8 環境設定の保存画面

環境を保存するには、OMNICソフトウエアのメニュー「ファイル」→「環境設定を保存」を選択し、環境設定ファイルを保存する必要があります。その際「デフォルトの環境設定にする」をオンにしてファイルを保存すると、次回からのOMNICソフトウエア起ち上げ時の環境設定として登録されます。「デフォルトの環境設定にする」を使用しない場合、OMNICメニュー「ファイル」→「環境設定を開く」からファイルを開くことで、作成した環境設定を呼び出すことができます。(図8)

なお、インストール時に環境設定ファイルは(Default.con、dxr_rm_default.conなど)、ソフトウエアのアップデート時などに書き換えられてしまうことがあります。デフォルトの環境設定を変える場合に別名の環境設定ファイルを作成し「デフォルトの環境設定にする」をオンにして保存することをおすすめします。

まとめ

後編では、さらに便利なオプションの設定項目を紹介します。
– 後編につづく –

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