これまでリアルタイムPCR装置そのものについて見てきましたが、いよいよ終盤です。購入するときの選択ポイントは何でしょうか?
一点目は納品時の性能検証。第27回でお伝えした通り、弊社では、納品時に厳しい検査を行うことで、実際にお使いいただくときに期待通りの性能を発揮できることを確認しています。
二点目は、”正確な定量性”です。
いくら強い光源を使おうと、どんなに高感度なCCDカメラやPMTで蛍光を検出しようと、他の蛍光色素のクロストークやノイズをたくさん含んでいたのでは、正確な定量性は期待できません。それでは、リアルタイムPCRとしての意味を成しません。各ハードウェアコンポーネントの性能はもちろん大切ですが、それにも増して大切なことは “試薬も含めたトータルシステムとしての感度”なのです。「木を見て森を見ず」にならないように機種選択していただけたらと思います。
さてこれまでは、リアルタイムPCR装置について、遺伝子発現定量の点からご紹介してきましたが、次回からはリアルタイムPCR装置を活用したジェノタイピング(遺伝子型判定)を詳しく見ていきます。ぜひご期待ください!
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研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。



