「培養実験で培地に抗生物質を入れているけど、あれは効果があるの?」
「ELISA時にプレートが乾いてしまったら吸光度に影響するの?」
気になっているけれどもわざわざ検証するのは時間的にも試薬的にもできない・・・
弊社で実施しているハンズオントレーニング参加者からもこのような質問を受けることがあります。このように日々の研究生活で浮かんでくる疑問を、サーモフィッシャーサイエンティフィックのテクニカルサポートスタッフが解決してきました。
今回はこれまで公開してきた記事から一部をご紹介します!
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▼もくじ
培養実験でコンタミを防止するために抗生物質を使うことがありますが、本当に効果があるの?という疑問に思う方も多いはず。この記事ではわざと培地にコンタミ原を添加して培養し、抗生物質の効果を検証しています。
RNAはとても分解されやすい物質なので普段実験をする際は素手で触らないようにしている方が多いと思います。しかし実際RNAが分解されているかの確認はしたことがある方は少ないのではないでしょうか?この記事ではグローブをした場合としない場合でRNAの分解にどれほどの差異があるかを検証しています。
ELISAでは、精度を担保するために洗浄液をしっかりと除去するように言われています。しかし、プレートのウェルが乾いてしまわないか、また乾いてしまった場合、結果にどの程度の影響が出るのか不安になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、実験中にELISAのプレートが乾いてしまうとどのような影響が出るのかを検証しています。
RNAは分解しやすいものというイメージが強いため、RNAの分解を抑えるために氷上で操作をしている方が多いのではないでしょうか。しかし、実際のところどのくらいの熱で分解してしまうのか調べたことのある方は少ないはずです。この記事では、RNAを常温で放置、あるいはあえて加熱した場合、どれくらい分解するのかを検証しています。
フローサイトメーターを利用した解析の中で、一番多く行われているのは抗体を使用した解析です。この記事では、普段何気なく行っている抗体の保存の方法によって、温度と光が蛍光色素の明るさにどのような影響があるのかを検証しています。
ELISAを用いた目的タンパク質の検出および定量化にはより高精度・高再現性の実験操作が求められます。その中の一つに「ウェル内にできるだけ気泡ができないように」といわれます。この記事では、実際にウェル内に気泡が生じてしまった場合、結果にどのような影響が出るのかを検証しています。
飲料水に含まれる微生物の生死判定をする際、希釈したサンプル液をプレート表面に播種し、コロニー形成数を計測しますが、この方法では長時間の培養が必要です。この記事では、フローサイトメーターInvitrogen™ Attune NxTを用いて、より短時間で簡便にミネラルウォーター中の微生物の生死判定ができるかについて検証しています。
この記事では市販のヨーグルトの中の生きた乳酸菌の割合を、フローサイトメーターInvitrogen™ Attune NxTを用いて調べています。
食物アレルギーや宗教上の禁忌食物の観点から、私たちが普段口にする加工食品にどのような種類の食肉が使用されているのかを調べることは重要になっています。この記事では、リアルタイムPCR装置を用いて肉種の判定をしています。
マイクロアレイシステムGCS3000 7G Systemを使用し始めまだ慣れていないと、システム操作でエラーが生じることがあります。この記事では、初心者の方がしがちな「洗浄試薬をセットする位置の置き間違え」をした際、解析中にどのようなことが起こるかについて説明しています。
いかがでしたでしょうか?目からうろこの結果のものもあり、参考になったのではないでしょうか?
サーモフィッシャーサイエンティフィックでは今後も気になるけれど知らない疑問にお答えします。技術的なお問い合わせはこちらよりご連絡をお願いします。
やってみたシリーズは今後も更新予定ですのでぜひ今後もお楽しみに!
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