▼もくじ
DXソリューションで在庫問題に対応
製薬・化学メーカーの製造部門における品質管理やR&Dなど、ラボの機能を有する組織では、ビジネスが成長するに伴い、ラボにおけるサンプルや試薬の在庫管理、そして分析機器のステータス管理をどのようにデジタル化したらよいか、という課題に直面しています。
サーモフィッシャーサイエンティフィックは、世界中のあらゆる規模のラボと連携し、Thermo Scientific™ SampleManager LIMS を始めとした最新のデジタルソリューションを提供することで、お客さまのラボの課題を解決する支援を行っています。
そこでは、サンプルや試薬の在庫、分析機器のデータなど、お客さまのラボにおけるあらゆる情報を、それぞれのラボのワークフローや規模、目指すゴールに合わせて、適切にシステム連携する提案を行っています。また、サンプルや試薬の在庫管理システムもDX化することで、ラボの自動データ管理を行っています。
課題1:ラボの在庫管理において、課題はありますか?
試薬や消耗品の購入は、ラボの総出費の約60%を占めていると言われています。そのため、在庫や供給品の適切な維持管理、適切な必要数量の予測を立てることは、試薬や消耗品の在庫管理におけるコストの削減に大きなメリットがあります。もし、ラボで使われる試薬など消耗品の在庫不足により、作業が中断するようなケースが多発している場合、デジタルでの在庫管理システムを活用することをお勧めします。必要なときに、必要な消耗品にすぐにアクセスできるように在庫を管理してくれるシステムがあれば、ラボの機能の効率は大きく向上するでしょう。また同時に、消耗品や試薬の在庫をデータ管理できるようになり、作業のダウンタイムやそれによる余計なコストの発生を最小限に抑えることができます。
サーモフィッシャーが提供している、SampleManager LIMSの在庫管理システムには、以下のような機能があります。
- お客さまのワークフローに合わせて設定可能な構成
- 必要時に、即該当消耗品・試薬にアクセスが可能
- 管理工数の削減と、発生する費用の可視化
- 混載発送による送料の削減
- 柔軟な在庫管理モデルと、在庫補充の自動化
- Invoiceの処理や費用レポートが可視化できる、管理ツール
課題2:ラボの分析機器や装置の管理に課題を感じていますか?
ラボを効果的に管理するためには、機器などのラボにおける資産をデジタル管理する必要があります。さまざまな業界で、あらゆるワークフローのデジタル化は必要不可欠なものとなり、そこに対する投資もますます拡大しています。また、ラボにおけるデータ管理サービスの市場も、急激に拡大しています。2019年から2024年にかけて、ラボ情報管理サービスの市場は年率約13.4%で伸びていくと予想されています。
各部門から分析機器を購入したいという要望があった場合、まずラボ全体で使用されている機器が最適に活用されているかどうか、現状を把握してから判断する必要があります。
それ以外にも、ラボやプロジェクト全体で、各分析機器を効率的な稼働時間で動作させたり、故障前にメンテナンスが確実に実施されるよう調整する必要もあるでしょう。ここでも、より強力なデータ管理システムを活用することで、ラボ内の機器の稼働時間、効率性、生産性を向上させることができます。またラボ内のデータは、クラウドサーバー等の活用により、世界中からより安全にアクセスすることも可能になるのです。もし現在、各分析機器から解析用のソフトウエアに対して、手作業でデータを移行しているケースが多い場合、LIMSを使ったシステム連携を活用することで、このようなデータ移行をすべて自動で行うことができます。それにより、機器の実験データを待つという作業から解放されるのです。
サーモフィッシャーが提供する、SampleManager LIMSには、以下のような機能があります。
- モバイル端末を使用し、機器のスケジュール管理と分析状況モニタリングを実施可能
- セキュアで自動化されたデータのアップロード、モニタリング、クイック解析を実現する「デバイス連携」サービス
- スケジューリングとデータ活用による投資回収率向上
- リアルタイムにデータを取得し、適切なメンテナンスの意思決定を支援
課題3:ラボデータを管理する適切なプラットフォームの有無
現在、企業の1/3以上が、投資すべき優先事項の上位3位以内に、クラウドプラットフォームの活用を挙げています。(Gartner(英語))
そこで必要なプラットフォームは、完全にデータ連携されたラボを創り上げるための、基礎となるものです。ラボの機能を持つ組織では、複数のデータポイントや、常に再現可能でかつ迅速なデータ解析を生み出すことができる、ワークプロセス管理のためのプラットフォームが必要となります。2019年時点で、2022年までには世界の企業組織の約75%以上は、何らかの業務ITプラットフォームを実行することになるだろう、という推測がされています。これは、2019年と比較して、大幅な増加率です。組織における重要課題は、コラボレーションツールの導入や、科学解析アプリが安全かつシームレスに連携できるような、セキュアなデータストレージの導入になるはずです。
サーモフィッシャーが提供するSampleManager LIMSでは、以下のようなことが可能です。
- ラボの運営効率の向上、手作業によるエラーの削減、再現性の支援を行うための自動化プロセス
- データ解析のスピード化や、迅速な分析を支援するためのツール
- ラボにおける文書管理の簡易化
- エンドツーエンドのワークフローを網羅するソリューション
課題4:適切な購買決定がされていますか?
ラボにおけるラボラトリー製品や消耗品の購入するための手段としては、現在オンラインが多くを占めています。社内の購買システムがそれに続きます。手作業で行う調達プロセスに時間や労力がかかる場合は、LIMSのeProcurementシステム(英語)を活用することで、社内の承認プロセスと費用の可視化の改善を行うことができます。これにより、総購買費用の約8~12%を削減することができると言われています。
サーモフィッシャーのSampleManager LIMSを活用することで、以下の利用が可能になります。
- コンプライアンスを履行し、利益を増加させるために役立つ、データインサイドツール
- 購買チームが必要データを探したり分析する時間を削減
- エンドユーザーがより簡単に消耗品を購入することができる、柔軟性のあるモバイルツール
- 購買プロセスのスピード化
サーモフィッシャーのデジタルソリューションは、進化するお客さま独自のニーズに対応するため、進化し続けます。弊社は、現代のサイエンス業界におけるさまざまな課題に対峙し、お客さまに対して豊富な機能的メリットをご提案することができます。デジタルソリューションの詳細については、こちらをご参照ください。
研究用にのみ使用できます。診断目的およびその手続き上での使用はできません。