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Accelerating ScienceLearning at the Bench / 分子生物学実験関連 / コンタミする前に読んでおくべき、ピペットの滅菌方法とその注意点

コンタミする前に読んでおくべき、ピペットの滅菌方法とその注意点

Written by LATB Staff | Published: 02.25.2016

ピペットを無菌的に使用するには、滅菌作業が必要不可欠です。前回はマイクロピペットが汚れてしまった際の洗浄方法をご紹介しました。今回は、ピペットの滅菌方法と注意点をご紹介します。

▼もくじ [非表示]

  • オートクレーブ
    • Finnpipette
    • Finntip
  • 薬品による消毒および滅菌
  • その他の滅菌方法
  • UV耐性
    • GLPピペッティングガイド
    • 【ピペットサービス展開中】あらゆるメーカーのピペット校正が可能です!

オートクレーブ

耐熱性のピペットパーツについては、オートクレーブがもっともシンプルな滅菌法です。 滅菌は、取扱説明書の指示にしたがってください。 無菌性を確保するためには、20分間、121°Cを維持する必要があります。

  • Finnpipetteのフルオートクレーブモデル:F2(分解しなくてもオートクレーブが可能です)
  • チップコーンがオートクレーブ可能なモデル:F1、Novus

オートクレーブ滅菌を行う場合は、ピペットやチップへのダメージを避けるため、以下の手順にしたがってください。

Finnpipette

  1. Finnpipette F2は、ピペットを分解しなくても121°C、20分間のオートクレーブが可能です。 Finnpipette F1、Novusなどのモデルはチップコーンのみをオートクレーブにかけてください。
  2. オートクレーブ終了後、使用する前に少なくとも2時間以上静置し、室温に戻してください。
  3. ピペットを検定し、必要であれば調整を行ってください。

Finntip

ラックごと121°C、20分間のオートクレーブにかけることができます。オートクレーブ直後はチップが湿っています。 できれば一晩以上おいてチップが乾燥していることを確認してから使用してください。

薬品による消毒および滅菌

薬品による消毒または滅菌は、表面の汚染除去や、オートクレーブができないかまたは実際的でない備品に使用されます。消毒・滅菌用の薬品の選択は、対象となる微生物によって異なります。また、ピペットパーツの材質の化学的適合性(耐薬品性)も考慮する必要があります。下記に消毒・滅菌条件の例を示します。

チップコーンおよびチップイジェクタの下部パーツを薬品で汚染除去する場合、取扱説明書にしたがって取り外してください。Finnpipette F1のハンドルおよびプッシュボタンは抗菌性ポリマー製です。 一般的なラボの消毒剤、例えば70%エタノールや5%次亜塩素酸ナトリウムを表面の消毒に使うことができ、抗菌効果に影響もありません。

消毒(20°C) 滅菌(20°C) Finnpipetteの耐薬品性
過酸化水素(7.5%) 30分 30分 ◎
グルタールアルデヒド(2.5%) 20 〜 90分 10時間 ◎
次亜塩素酸ナトリウム(5%) 20分 – ◎
エタノール(70%) 10 〜 30分 – ◎

その他の滅菌方法

Finnpipette (電動ピペットFinnpipette Novusのハンドルは除く) はSTERRAD (低温プラズマ滅菌システム) およびエチレンオキサイド処理による滅菌が可能です。滅菌処理の前に、ピペットを分解してください。

UV耐性

Finnpipette F1、F2はUV耐性の材料を使用しています。ただし、紫外線の影響によってハンドル部分の色が黄変することがあります。ピペット内部のパーツに紫外線を照射したときは、ピストンやO-リングにグリースを塗布してください。

 

いかがでしたでしょうか?

無菌作業中に大事なサンプルがコンタミしてしまう前に、ピペットを滅菌しておきましょう!

GLPピペッティングガイド

当社のピペッティングツールの選択や各サンプルに適したピペッティングテクニックをご覧いただけるピペッティングガイド

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