デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、企業がテクノロジー(IT)を利用して、事業のプロセスを改善していくことを意味します。デジタルトランスフォーメーションを導入することで、経営資源でもある「情報(データ)」を中核として、企業はお客さまに対する提供価値だけでなく、ビジネスそのものを大きく変革することができるのです。
あらゆる領域で広まりつつある、デジタルトランスフォーメーション(DX)ですが、サイエンスの領域でも、同様の流れがあります。
デジタルトランスフォーメーション(DX)がビジネスに及ぼす影響
デジタルトランスフォーメーション(DX)には、Eコマースなど、私たちの生活に身近な消費者向けビジネスの領域だけでなく、さまざまな業種で幅広く広まっています。IDC(International Data Corporation)の調査によると、企業の意思決定者の約85%は、組織にDXを大規模に導入するまでに約2年の期間を要すると考えている、という結果が出ています。DXの導入にそれ以上の年月がかかってしまう場合、競合他社との市場優位性に後れを取り、業績にもマイナスの影響が出てくる可能性があるだろう、と多くの経営者が考えているのです。
DXは、社外のお客さま向けのシステムだけでなく、社内における業務プロセスなど、多岐に及びます。企業の業務プロセスのあらゆる領域でDXを取り入れていくことは、市場においてさらなる競合力を強化するために、とても重要なポイントになるでしょう。
サイエンス領域におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性
では、サイエンスの領域におけるDXには、どのようなものがあるでしょうか。サイエンスの領域でDXが求められる背景としては、ラボにおける業務プロセスの効率化、グローバル化における世界各国のチームやパートナー企業との連携強化、簡単・即座にデータを検索できるようにすることで、データサイロの発生を回避したい、などがあります。
サーモフィッシャーサイエンティフィックは、世界中のお客さまのこのような課題を解決するために、デジタル・サイエンス領域における、さまざまなソリューションの提供を行っています。
ラボで使用されているすべての機器や設備をシームレスに連携させ、データを自動的に管理することができたら、業務にとって大きなメリットがあるのは明らかです。それを成し遂げることはとても困難なことに思えるかもしれませんが、そこでのDX化はとても重要です。ラボで扱われている科学データや診断データは、企業が持つ大きな資産のひとつです。そのデータにより簡単にアクセスすることができ、データに基づいた意思決定をより迅速に、かつより数多く行うことができたら、それは企業にとって、とても大きなインパクトを与える変革になるでしょう。
DXは、単にデータに関する変化だけではありません。DXを業務プロセスに取り入れることで、社内、また社外のパートナー企業で一緒に働くさまざまなひとたちと、情報を介してよりシームレス、かつ協力的に働くことができるようになるのです。
LIMSをはじめとした、ラボにおけるDXシステムを活用することで、ラボの業務プロセスが改善され、単純作業が減り、ラボの生産性が向上します。そこで働く人たちが、より付加価値の高い研究などに時間を費やすことができ、それは最終的には、企業の科学テクノロジー強化につながることになるでしょう。
サーモフィッシャーサイエンティフィックでは、お客さまのDX化を強化するため、サイエンス技術の領域で、グローバル規模で支援いたします。デジタル・サイエンスにおけるソリューションの詳細は、以下をご覧ください。
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