EMS-10 FTIR連続排出モニタリングシステムの概要
Thermo Scientific EMS-10連続排出モニタリングシステムは、高温・高湿度のサンプル向けに設計された、全自動4チャンネルの煙道排出ガスモニタリングシステムです。高度なFTIRスペクトル分析とThermo Scientific StarBoost 光学強化 テクノロジーを使用し、短い測定サイクルを維持しながら、10~100種類以上の化合物を一桁ppbレベルまで定量できます。一般的に測定速度が遅く、感度が低いうえ、メンテナンスコストが高い従来のガスクロマトグラフベースのシステムに代わる選択肢として、EMS-10は優れた性能を発揮します。
EMS-10は、ユーザーによる操作をほとんど必要とせず、連続排出モニターとして運用できるよう設計されています。動的アラーム機能、時間帯に応じて設定可能なユーザー定義シーケンス、リモートモニタリング、標準的なデータ配信およびレポート機能を搭載しています。また、用途や要件に応じて複数のエンクロージャーオプションを選択でき、工場への導入に適したソリューションを構築できます。
一体型設計により、サンプルガス、ゼロガス、校正ガスを含むすべてのガスを、大型フロントパネルのタッチスクリーンまたはキーボードからソフトウエアで一元管理できます。ガス流の組成、不純物、有害大気汚染物質を分析する必要があるさまざまな用途や現場に適したシステムです。
EMS-10連続排出モニタリングシステムの特長
- 高温・高湿度のサンプル向けに設計されています。
- Thermo Scientific™ MAX-iR™ FTIRガスアナライザーを搭載し、中赤外領域の全スペクトルを取得できます。通常構成ではほぼすべての有機化合物および無機化合物を数十ppbレベルまで定量でき、Thermo Scientific StarBoost 光学強化 テクノロジーを使用することで一桁ppbレベルまでの高感度測定が可能です。
- 加熱式自動サンプルマルチプレクサー、産業用コンピューター、柔軟なI/Oインターフェースを一体化した設計により、工場設備への容易な統合が可能です。
- 4ポートマルチプレクサーによるほぼリアルタイムのチャンネル分析が可能です。サンプリングポンプとバイパスポンプにより全チャンネルでサンプルを連続的に流しながら、プログラマブルロジックコントローラー(PLC)とタッチスクリーン式ヒューマンマシンインターフェース(HMI)でシステムを制御します。
- サンプルガス、校正ガス、窒素の各接続部をシステム背面に集約し、迅速かつ容易に接続できます。
- 加熱ラインコントローラーを組み込むための追加キャビネットスペースを備えています。
- 最小限のメンテナンスで10年以上の運用を想定した設計です。システムのFTIRガスアナライザーは工場出荷時に校正されており、通常、使用期間を通じて再校正することなく連続運転できます。必要に応じて、QA/QCを目的とした自動認証用の校正ガスシリンダーを使用したり、新たな分析対象成分向けの校正データを作成したりすることも可能です。
- 使いやすいThermo Scientific™ MAX-Analytical™ STANDARDソフトウエアスイートを搭載しています。柔軟なWorkflow機能により、時間設定に基づいてシステム内の各デバイスを制御できます。
- 標準のModbus™およびオプションのデジタル/アナログデータ出力に対応し、既存の工場インフラへシームレスに統合できます。
連続排出モニタリングシステムの用途
- EPA準拠の発生源排出ガス試験
- ポイントオブユース(POU)除害効率モニタリング
- 蒸発ガス排出試験
- エンジンダイナモ試験