Pierce™ RNA 3' End Biotinylation Kit

Thermo Scientific Pierce RNA 3'末端ビオチン化キットは、RNAプローブの3プライム末端を標識するために最適化されており、タンパク質-RNA相互作用の研究においてEMSAやその他の方法のプローブまたはターゲットとして使用できます。

RNA 3'末端ビオチン化キットの特長：

•非放射性 — ビオチン標識が組み込まれているため、化学発光検出システムで使用した場合に放射性検出方法と同等の検出感度が得られる
• 迅速 — 最小限のダウンストリーム処理により、0.5～2時間でRNAを標識可能
• 使いやすい — RNAリガーゼと最適化された反応バッファーが含まれる
• 経済的 — 合成ビオチン化RNAプローブの購入に若干のコストがかかるだけ
• 末端標識 — RNA二次構造の乱れは最小限に抑えられる
• 柔軟 — ヌクレオチド数が22～450個の合成RNAプローブまたはin vitro転写RNAプローブを標識

このキット一式には、ポジティブコントロールとして使用する非標識RNA鎖、ビオチン化RNAプローブ標準液、RNase阻害剤、グリコーゲン、ライゲーション増強試薬が含まれています。

このRNA 3'末端ビオチン化キットは、T4 RNAリガーゼを使用して、RNA鎖の3'末端に1個のヌクレオチドアナログを結合させます。このキットで使用されている独自のビオチン化シチジン（ビス）リン酸により、二次構造や鎖長がさまざまに異なるRNAプローブに1つのビオチンタグを付加でき、その効率は70%を超えます。

このキットによる標識反応には通常、50 pmolのRNAと20倍のビオチン化ヌクレオチドが必要であり、16℃で2時間かかります。二次構造が最小限である短いRNAプローブは、37℃で30分でライゲーションできます（RNAポリメラーゼRNAテンプレートなど）。大きなRNAプローブや構造が複雑なRNAプローブ（Let-7やhTRなど）は、必要なインキュベーション時間が長くなります。複雑なRNA分子のビオチン化効率を最適化するには、RNA対ビオチン化シチジン比を変更するか、インキュベーション時間を長くするか、またはRNA構造を変性させるためにDMSOを標識反応に添加します。

RNAビオチン化反応の後、標識RNAは沈殿しやすくなり、反応副産物を簡単に除去できます。ビオチン標識により、RNAプローブをストレプトアビジンで固定化または検出できるため、RNA相互作用の研究（RNA電気泳動移動度シフトアッセイ、RNAプルダウンアッセイ）や非放射性ブロッティングアッセイ（ノーザンブロッティング、miRNAプロファイリング）に役立ちます。