Thermo Scientific Restore Western Blot Stripping Bufferは、ニトロセルロース膜およびPVDF膜から一次および二次抗体を安全かつ効果的に除去し、化学発光ウェスタンブロットの再プローブを可能にします。

Restore Western Blot Stripping Bufferの特長：

•時間を節約—ゲル泳動やブロッティングを再度行う必要なし
• 高価なサンプルを節約—同じターゲットサンプルを使用して膜を再プローブ可能
• 効率的—組成は自家製バッファーよりもより効率的に抗体を除去
• 穏やか—除去時にターゲット抗原を損傷しないため、効率的な再プロービングを実現
• 無臭—メルカプタンを含まないため刺激臭なし
• 経済的—市販の他のストリッピングバッファーよりも安価

製品の詳細
新しい一次抗体や抗体濃度をテストするためにゲル電気泳動を行い、免疫ブロットアッセイ分析を複数回実施するのは、時間とコストがかかります。Restore Western Blot Stripping Bufferにより、化学発光ウェスタンブロッティング基質で免疫ブロットを検出する際のこの無駄を排除できます。Restore Stripping Bufferは、固定された抗原を除去または損傷することなく、免疫ブロットから一次および二次抗体を完全に、かつ効率的に除去するため、ブロットを確実にストリッピングおよび再プローブできます。

西洋ワサビペルオキシダーゼ用Thermo Scientific SuperSignal Substratesなどの試薬による化学発光ウェスタンブロッティング検出は、今日使用されているもっとも一般的で感度の高い手法の1つです。これらの基質は沈殿して膜表面に結合しないため、化学発光によって検出されたウェスタンブロットは、親和結合した一次および二次抗体を除去する試薬でストリッピングできます。ストリッピングバッファーが効果を発揮するためには、結合した抗体を解離させる強さが必要ですが、ニトロセルロース膜またはPVDF膜に転写されたターゲットタンパク質をそのまま残す穏やかさも必要です。Restore Western Blot Stripping Bufferはこれらの特性を備えています。

ストリッピングと再プローブにより、異なるターゲットをプローブするために複数のゲルを泳動する必要がなくなるため、貴重なサンプルや高価なサンプルを無駄にすることはありません。Restore Western Blot Stripping Bufferを使用して1つのゲルから転写した1枚の膜をストリッピングして、一次抗体を除去できます。ブロットのストリッピングにかかる時間は一次抗体の親和性によりますが、わずか15～30分です。ストリッピング後、ブロックして新しい一次抗体で再プローブします。また、最初の結果が良好でなかった場合に、条件を最適化するためにブロットをストリッピングし、濃度を調整した抗体で再プローブできます。

アプリケーション
• ニトロセルロースまたはPVDFブロットを再使用して、異なる一次抗体で異なるターゲットを検出
• 最初に効果的でなかった抗体濃度を補正または最適化するために、ブロットを再プローブ

プロトコルの概要
• ブロットを洗浄し、化学発光基質を除去する。
•ブロットをRestore Western Blot Stripping Bufferで5～15分間37℃（一部の抗体は室温でも十分）でインキュベートする。
•ブロットを取り出し、Wash Buffer（TBS-TまたはPBS-T）で洗浄する。
•抗体が十分除去されていることを確認する。
• 次の免疫ブロット実験を実行する。