Pierce™ Iodination Beads

Thermo Scientific Pierceヨウ素化ビーズは、酸化剤でコーティングされた直径3 mmのポリスチレンビーズです。これにより、タンパク質またはペプチドのヨウ素化手順においてヨウ素125を効率的に活性化できます。

ヨウ素化ビーズの特長：

•誘導体化された均一な非多孔性ポリスチレンビーズ
• 非常に再現性の高いヨウ素化
• ヨウ素125導入率99%、標識化タンパク質回収率 >90%
• 幅広いpHおよび温度範囲で機能
• アジ化物、界面活性剤、尿素、および高塩分が共存可能
• 細胞膜タンパク質のヨウ素化も可能
• タンパク質と固定化酸化剤との接触がないため、可溶性のクロラミンTよりも穏やかなヨウ素化方式（Markwell、1982）
• 迅速で使いやすい…ヨウ素化は2～15分で完了
• ピンセットやパスツールピペットでビーズを除去すれば酸化反応が停止し、反応停止のための還元剤は不要
• インキュベーション時間のより詳細な制御
• 最大500 µgのチロシン含有ペプチドまたはタンパク質／ビーズをヨウ素化
• pH 8.22でのヒスチジンの定量に使用可能

コーティングされたヨウ素化ビーズは、使いやすく効率的なヨウ素標識化を提供し、クロラミンTやその他の溶液ベースの方式でよくある煩わしさや有害な酸化作用がありません。タンパク質溶液の1ミリリットルごとに1つまたは2つのビーズを追加し、標識化反応後に簡単に除去できるため、タンパク質から酸化剤を完全に除去できます。

ヨウ素化には、タンパク質やペプチド中の特定のアミノ酸（通常はチロシン）への放射性ヨウ素の導入が含まれます。ヨウ素化は、チロシン側鎖の水酸基に対するオルト位で起こり、一置換物または二置換物が生じます。チロシンやヒスチジンなどのヨウ素化できる部位がタンパク質に存在しない場合、または、存在していても試薬のアクセスが限定されている場合、ボルトンハンター試薬（SHPPやスルホSHPP）を用いてヨウ素化できるフェノール基をタンパク質に導入することができます。一部の架橋剤もスペーサーアームにヨウ素化チロシン基を含んでいます。

放射性125-Iまたは131-Iは、酵素または化学的酸化によりタンパク質に組み込むことができます。化学的酸化法では、ヨウ化物ナトリウムが対応する反応性ヨウ素の形式に変換され、その後、チロシン基に自然に組み込まれます。酸化剤はヨウ素の活性化に必要ですが、タンパク質に損傷を与える可能性があります。ヨウ素化ビーズ（以前のIODO-BEADS）によって提供される固相配置により、有害な影響が最小限に抑えられます。