Thermo Scientific™ Pierce™ Ni-NTA Magnetic Agarose Beadsは、Hisタグ付き組換えタンパク質を精製するための迅速かつ便利な方法を提供します。ビーズを、Hisタグ付きタンパク質を含む細胞ライセートとともにインキュベーションし、手動、またはThermo Scientific™ KingFisher™ Flex磁気粒子プロセッサーなどの装置を使用して自動で上清から磁気的に分離します。非特異的に結合したタンパク質は、結合したHisタグ付タンパク質を溶出バッファーにより解離する前に洗浄できます。自動装置は、より高いスループットの精製や精製条件のスクリーニングに特に有用です。
KingFisher™ Duo BindIt™ソフトウェアプロトコル(.bdz)のダウンロード >KingFisher™ Flex BindIt™ソフトウェアプロトコル(.bdz)のダウンロード>Pierce Ni-NTA Magnetic Agarose Beadsは、マグネタイトに埋め込まれた高度クロスリンクアガロースビーズと、二価ニッケルイオンで電荷した共有結合四座ニトリロ三酢酸(NTA)キレート剤で構成されています。磁気アガロースビーズ上のリガンド密度により、従来のアガロースレジンと同等以上の結合能と、磁気処理の機能を得られます。磁気アガロースビーズは、複数のHisタグ付きタンパク質の小規模精製(約1 mg)や、アガロースクロマトグラフィー担体を用いた大規模精製で使用する発現および精製条件の探索に有用なツールです。
Ni-NTA Magnetic Agarose Beadsの特長:
•高結合能—ルーチンおよび要求の厳しい精製手順の両方に対応;安定したレジン1 mLあたり70 mg超の6xHisタグ付きタンパク質を結合
• 高性能かつ再現可能なビーズ—凝集しないマグネタイト(Fe
3O
4)の超常磁気性ビーズは、手動および自動HTSの両精製アプリケーションで卓越した均一性を提供
• 低い非特異性結合—最適化済みの精製プロトコルはタグ付きタンパク質の精製を向上
• 多用途—未変性または変性条件でタンパク質を精製可能
• 適合性—Thermo Scientific Cell Lysis試薬やさまざまなバッファー添加剤とともに使用可能
高性能でマグネタイト含有の超常磁気アガロースレジンは、KingFisher 96やKingFisher Flex磁気粒子プロセッサーなどのハイスループット磁性プラットフォームでの使用が検証ずみで、かつ最適化されていますが、適切な磁気スタンドを使用して、ベンチトップでのシンプルなアプリケーションでも優れた性能を発揮します。
Ni-NTA Magnetic Agarose Beadsは、小規模のアフィニティ精製や組換えHisタグ付きタンパク質のハイスループットスクリーニングに使用します。ポリヒスチジンタグはもっとも一般的なアフィニティタグで、通常は連続する6つのヒスチジン残基(6xHis)で構成されます。タグ付きタンパク質をさまざまな系(もっとも一般的には細菌)で過剰発現させ、Thermo Scientific B-PER Bacterial Protein Extraction試薬などを使用して調製した細胞ライセートなどから精製します。Hisタグ付きタンパク質は、ヒスチジン側鎖に配位するニッケルで電荷したNTAキレートを使用して精製できます。NTAキレートは4つの金属結合部位を有するため、金属イオン浸出は少なく、高結合能を実現できます。Ni-NTA Magnetic Agarose Beadsのプロトコルは最適化されており、Hisタグ付きタンパク質を高純度で分離できます。