Thermo Scientific Pierce ActivXデスチオビオチンGTPプローブは、Gタンパク質結合受容体のGTPaseおよびGTPaseサブユニットの活性部位を共有的に標識し、選択的濃縮を可能にします。これにより、サンプル間でのターゲット酵素クラスの同定とプロファイリングや、酵素阻害剤の特異性とアフィニティーの評価を行えます。
ActivXデスチオビオチンGTPプローブの特長:
•
特異的 — ヌクレオチド結合タンパク質の保存された活性部位リジンのみを標識化
•
適合性 — 細胞または組織由来のGTPase酵素の
in vitroでの標識化に使用
•
柔軟性 — ウェスタンブロットまたは質量分析(MS)ワークフローで使用
ActivXデスチオビオチンGTPプローブのアプリケーション:• 組織、細胞、および細胞内プロテオームのGTP結合タンパク質の広範な濃縮
• 機能に基づく酵素の濃縮
• 数十から数百の阻害剤標的のプロファイリング
ActivXデスチオビオチンGTPプローブは、不安定なアシルリン酸結合によりヌクレオチドと改変型ビオチンが結合した構造をしています。酵素からGTPまたはGDPヌクレオチドを除去後、デスチオビオチンGTPプローブはGTPaseのヌクレオチド結合部位にある保存されたリジン残基に共有結合させて、サンプル内の標的酵素クラスを選択的に濃縮、同定、プロファイリングするのに利用されます。阻害剤の結合アフィニティーや標的特異性を試験するため、サンプルは活性部位プローブと競合する低分子阻害剤とともに事前にインキュベートします。
活性部位の標識はウェスタンブロットまたは質量分析(MS)により評価します。ウェスタンブロットのワークフローでは、デスチオビオチン標識されたタンパク質を濃縮後にSDS-PAGEで分離し、その後特異的抗体で検出を行います。MSワークフローでは、デスチオビオチン標識されたタンパク質を還元・アルキル化した後、酵素でペプチドへと消化します。デスチオビオチン標識された活性部位のペプチドのみがLC-MS/MS分析用に濃縮できます。いずれのワークフローも阻害剤の標的への結合を把握するのに利用可能ですが、包括的な阻害剤の標的化や非標的化を同定できるのはMSワークフローのみです。
詳細な製品データ•
新しい活性部位プローブを使用するGTPase濃縮関連製品GTPプローブ付きPierce™ GTPase濃縮キット