Pierce™ SDS-PAGE Sample Prep Kit

Thermo Scientific Pierce SDS-PAGEサンプル前処理キットは、タンパク質のポリアクリルアミドゲル電気泳動を妨げる高濃度の塩類、変性剤、界面活性剤、およびその他のバッファー成分を迅速かつ簡単に除去します。

SDS-PAGEサンプル調製キットの特長：

•適合性のない汚染物質によって生じるゲルアーチファクトを除去—色素、還元剤、界面活性剤、糖類、グリセロール、グアニジン、尿素、硫酸アンモニウムを除去し、SDS-PAGE分析で再現性の高い結果を得ることができます
• BCAタンパク質アッセイに対応—ゲル充填前に処理したサンプルのタンパク質定量が可能です
• 希釈タンパク質溶液の濃縮—SDS-PAGE分析用のタンパク質サンプルを20分以内に6倍に濃縮します
• 強力でフレキシブル—最大70 µgのタンパク質を含むサンプル2～350 µLを処理し、50 µLの溶出バッファーで全タンパク質の75～85%を回収します
• 便利で完全なキット—PAGEprepレジン、DMSO、スピンカップ、サンプル充填バッファーを含みます

SDS-PAGEサンプル前処理キットは、酸や塩基、洗剤、グアニジン、硫酸アンモニウムなど、SDS-PAGE分析の妨げとなる化学物質を除去しながら、サンプルを濃縮するためのシンプルで効果的な方法を提供します。特許取得済みのPAGE-prepレジンは、ジメチルスルホキシド（DMSO）の存在下でタンパク質を結合します。その後、タンパク質結合レジンを使いやすいスピンカップ形式で洗浄することで、干渉する汚染物質を除去します。タンパク質は、Pierce BCAタンパク質アッセイに適合するバッファーで溶出され、処理されたサンプルの一部を定量できます。溶出したタンパク質は、サンプルバッファーと組み合わせて、選択したSDS-PAGEシステムで分析できます。

以下を含みます：
• PAGEPREPレジンスラリー、DMSO溶液、溶出バッファー、サンプルバッファー、スピンカップ、収集チューブ

アプリケーション：
•グアニジン·塩酸に可溶化された包接体
•低pHバッファー、チオシアン酸塩または尿素を含むサンプル
•硫酸アンモニウム中に沈殿したタンパク質
• 希釈蛋白質溶液の濃縮

SDS-PAGEサンプル前処理キットは、DMSOの存在下でタンパク質を結合させる修飾珪藻土からなる独自のレジンを使用しています。シンプルなプロトコルでは、最大70 µgのタンパク質を含む2～350 µLのサンプルと、PAGEprepレジンのDMSO溶液20 µL（付属）を組み合わせます。サンプル中のタンパク質は3～5分でレジンに結合し、結合していない汚染化学物質は洗い流されます。最後に、精製タンパク質を50 µLの溶出バッファー中のレジンから回収します。これで、回収されたタンパク質サンプルは、付属のゲル充填用5Xサンプル充填バッファー（または、別のサンプル充填バッファー）と混合する準備ができます。また、希釈されたタンパク質サンプルを6倍まで濃縮し、ウェルにロードするタンパク質量を増やすことが可能です。さらに、Thermo Scientific Pierce BCAタンパク質アッセイ（部品番号23225）は、溶出バッファーに対応しており、ゲルを充填する前に最終的なタンパク質濃度を測定するために使用できます。

信頼性の高いSDS-PAGE分析を行うには、タンパク質サンプルを干渉物質を含まないバッファーで、分析に適したタンパク質濃度で調製する必要があります。ポリアクリルアミドゲル電気泳動（SDS-PAGE）の一般的なサンプルバッファーに干渉する多くの干渉物質は、従来のサンプル調製法では除去が困難です。例えば、6Mグアニジン-HClを含むタンパク質サンプルにSDS-PAGE用のLaemmliバッファーを混合すると沈殿が生じ、サンプルがゲル上で十分に電気泳動できない原因となります。SDS-PAGEに悪影響を与えるさまざまな化学物質、たとえばカオトロピック剤、界面活性剤、脂質、極端なpH、および塩類を含むサンプルを、SDS-PAGE Sample Prep Kitを使って、数分でクリーンアップできます。

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