Oncomine™ Comprehensive Assay v3M

Oncomine Comprehensive Assay v3 は、161 種類の異なる遺伝子における SNV、CNV、融合遺伝子、挿入／欠失（indel）などを検出するためのターゲット次世代シーケンシング（NGS）アッセイであり、ドラッグディスカバリー研究や臨床研究プログラムの推進をサポートします。このアッセイには、フォルマリン固定パラフィン包埋（FFPE）された腫瘍サンプルからアンプリコンライブラリを調製するためのライブラリ作製用試薬と 4 プールのマルチプレックス PCR 用プライマーセットが含まれています（DNA 用 2 プール、RNA 用 2 プール）。数百からわずか数個のがんドライバーを調べるためにデザインされており、このアッセイは 1 プールあたりわずか 10 ng の核酸からでも NGS データを得ることを可能にする包括されたワークフローの一つです。このアッセイは、Ion 540 Chipを使う Ion GeneStudio S5 System でのシーケンシング用に最適化されており、1 ラン当たり 8 サンプル（7 サンプル＋テンプレートなしの 1 コントロール）までを解析できます。

Oncomine Knowledge Reporter Software と組み合わせて使えば、変異に関連するラベル、ガイドラインおよび臨床試験をリンクさせたレポートを作成でき、研究の鍵となるがんドライバーの解析に集中できます。

特長
• 161 種類の遺伝子に対する変異解析
• SNV、CNV、融合遺伝子と indel の検出
• 針生検を含む FFPE サンプルから得られる、わずか 10ng（1 プール）、トータル40 ng の核酸からでも安定な性能を発揮
• 標準分子とコントロールにより検証済
• Oncomine Knowledgebase と経験豊かな科学者により精査されたコンテントなので、公開済みエビデンスとすべてのキーターゲットを対比可能

サンプルから回答まで
Oncomine Comprehensive Assay は、NGS ワークフローに含まれ、数百の変異データからわずか数個の鍵となるがんドライバー変異を選び出す研究をサポートします。Oncomine インフォマティクスによるフィルタリングだけでなく、確立したガイドライン（USNCCN、米 FDA、EMSO、EMA）や国際的な臨床試験を参照でき、求める結果に到達するために、解析結果を理解し、解釈することをサポートします。

このワークフローは、NCI-MATCH（米国）や LC-SCRUM（日本）など、大規模なプロジェクトに採用されており、下記の技術を含みます。
• 信頼の Ion AmpliSeq テクノロジー
• Ion Chef System による、ライブラリとテンプレートの自動調製
• Ion GeneStudio S5 Sytem による大規模シーケンシング
• 最適化された Oncomine インフォマティクス

各アッセイの構成内容
Oncomine Comprehensive Assay v3は、研究室のニーズに合せて、下記の構成で使えます。

手動ライブラリ調製用アッセイの構成
Oncomine Comprehensive Library Assay v3M
24 もしくは 96 サンプル分のライブラリ調製に必要な試薬をすべて含んでいます。
    •Oncomine Comprehensive Panel v3M DNA—DNA 用プライマープール
    •Oncomine Comprehensive Panel v3M RNA—RNA 用プライマープール
    •Ampliseq Library Plus 試薬—マニュアルによるライブラリ調製用試薬

Ion Chef Systemによる自動化ライブラリ調製用アッセイの構成：
Oncomine Comprehensive Library Assay v3C
32 サンプル分のライブラリ調製に必要な試薬をすべて含んでいます。
    •Oncomine Comprehensive Panel v3C DNA—DNA用プライマープール
    •Oncomine Comprehensive Panel v3C RNA—RNA用プライマープール
    •Ion AmpliSeq Kit for Chef DL8 試薬—Ion Chef System による自動ライブラリ調製用試薬