Thermo Scientific Pierce Anti-DYKDDDDK Magnetic Agaroseは、in vitroタンパク質発現系、細菌、酵母、および哺乳類細胞からDYKDDDDKタグ付きタンパク質を精製および免疫沈降（IP）するための迅速かつ便利な方法を提供します。アミノ酸配列DYKDDDDKは、一般的に「FLAG」として知られ、マグネタイトに埋め込まれたアガロースコア粒子に共有結合した高親和性ラットモノクローナル抗体（クローンL5）によって認識されます。

タンパク質精製では、N末端またはC末端にDYKDDDDKタグを有するタンパク質含有サンプルに磁気アガロースを添加します。捕捉したタンパク質は上清から磁気的に分離され、結合したDYKDDDDKタグ付きタンパク質を溶出バッファーで解離させる前に、非特異的に結合したタンパク質を洗浄除去できます。磁気アガロースは、磁気スタンド、またはKingFisher Flex磁気粒子プロセッサーなどの装置を使用して溶液から除去します。自動装置は、スループットがより高い精製や精製条件のスクリーニングに特に有用です。

特長：
特異的—独自のベースビーズと特異性の高い抗体は、オフターゲット結合を最小限に抑制（低い非特異的結合）
高純度—最適化された結合-洗浄-溶出プロトコルは高純度を実現
高収量—特殊な抗体結合法は高収量を実現
高速—全精製プロトコルは通常40分以内に完了
経済的—精製プロトコルは複数回の再使用を実現
汎用—ビーズは手動および自動ワークフロー（KingFisher装置など）に対応

Pierce Anti-DYKDDDDK Magnetic Agaroseの特性：

組成：高度クロスリンク磁気アガロース担体に磁気的に共有結合した抗DYKDDDDK抗体
磁化：残留磁気が少ないフェリ磁性
ビーズサイズ：10～40 µm
ビーズ濃度：リン酸緩衝生理食塩水、0.01% Tween-20界面活性剤、0.02%アジ化ナトリウム中の25%スラリー、pH 7.2
結合能：≧ 3.2 mg DYKDDDDK-tGFP-Hisタンパク質（約32 kDa）／mL安定化ビーズ