Expi293F誘導性細胞株は、テトラサイクリンリプレッサー（TetR）タンパク質を安定的に発現する操作されたExpi293F細胞由来で、テトラサイクリン調節タンパク質の発現を可能にします。この細胞株は、ヒトCMVプロモーターの制御下でTetR遺伝子をコードする調節プラスミドpcDNA6/TRを安定的に組み込んで樹立されました。これは、組み換えタンパク質のテトラサイクリン誘導性の高収量発現用の強力なツールです。

Expi293誘導性細胞の特長：
•Expi293発現培地の懸濁液、高密度培養
• テトラサイクリン誘導性タンパク質の基本的発現レベルが極めて低い発現
• 親のExpi293F細胞と同等のタンパク質収率—最大1 g/L
•他のHEK293テトラサイクリン誘導性細胞株と比較してかなり高いタンパク質収率

目的タンパク質の誘導性発現のためには、テトラサイクリン調節遺伝子発現に、pcDNA5/TO哺乳動物発現ベクター（カタログ番号V103320）または同等の誘導性ベクターが必要です。

凍結細胞は、1 mLの細胞を含むバイアルに、Expi293発現培地と10 % DMSOで1 x 10⁷生存細胞/mLが入った状態で供給されます。細胞は直接Expi293発現培地に解凍してください。