MagMAX™ Plant DNA Isolation Kitは、高スループットの自動精製または手動による精製で、多種多様な植物種からDNAを精製できるように設計されています。このキットではMagMAX磁気ビーズ技術を使用しているため、フェノール／クロロホルム抽出やアルコール沈殿は不要です。10–100 mgの植物サンプルからのDNA単離に最適化された工程です。DNAの収率は、ゲノムサイズ、倍数性、細胞数、組織サンプルの年齢、および保管条件に応じて、種および組織ごとに異なります。

MagMAX植物DNA単離キットは磁気ビーズ技術を利用して、再現性のある収率と堅牢な性能を実現します。ビーズの高い結合能、均一な粒径、迅速な磁気応答により、高スループットの自動核酸精製にも、手動による低サンプルスループットの核酸精製にも最適な技術となっています。結果として得られる高品質のDNAには、タンパク質、ヌクレアーゼ、その他の汚染物質や阻害物質は含まれていないため、PCR、qPCR、次世代シーケンシングをはじめとする幅広いダウンストリームアプリケーションに使用できます。さまざまなソースから得られる一般的なゲノムDNAの収率については、以下の棒グラフを参照してください。

MagMAX植物DNA単離キットの特長：
•汎用性—木質サンプル、高ポリフェノール含有サンプル、木化サンプルを含め、ほとんどの植物の種および部位に適しています
• 優れたDNA収率—従来のCTAB手法よりも高い収率を達成します
• 高品質—阻害物質を含まず、RNAによる汚染もない、信頼性の高いDNAを単離できます
• 柔軟性—高スループットの自動化プラットフォームまたは手動による処理に応じて簡単に調整できます

アプリケーション
単離されたDNAは、次をはじめとする一般的な分子生物学用工程で使用するのに最適です。
• qPCR
• 次世代シーケンシング

MagMAX磁気ビーズベースの精製の利点
このキットの磁気ベースの精製フォーマットを使用すると、磁気スタンドを使用した手動による処理でも、磁気粒子プロセッサー（KingFisher™デュオプライム、KingFisher™フレックスなど）を使用した処理でも、処理するサンプルの数を簡単に増減できます。

核酸を単離する他の技術と比べ、磁気ビーズには多くの利点があります。ビーズはガラス繊維フィルターよりも効率的にRNAおよびDNAを結合し、より高く、一貫性に優れた収率を生じます。さらに、フィルターと真空マニホールドが使用されないため、抽出工程中に未消化の組織の粒子状物質によってこれらの部分が詰まるリスクがありません。この目詰まりが特に問題となるのは、分解ステップと均質化ステップで完全に溶解されない線維質の植物組織サンプルの場合です。

最適化されたビーズ界面化学的性質
MagMAX植物DNAキットで使用しているDynabeads™ MyOne™カルボン酸の界面化学的性質は、高比表面積を持つように最適化されているため、効率的な動態と高い感度で核酸を獲得できます。これらの側面により、Dynabeads磁気技術はさまざまな植物サンプルに含まれるDNAターゲットを回収するのに最適です。回収されたDNAは150 µLで溶出され、ダウンストリームアプリケーションで使用できる状態になります。