XLT-4 寒天培地

Miller & Tate によると、XLT-4 寒天培地は、臨床、環境および食品のサンプルからのサルモネラ菌の単離および同定に使用される、選択性が高い播種培地です。¹. XLT-4 寒天培地は、他のサルモネラ菌用プレート培地と比較して、偽陽性が推測される陽性コロニーの追加同定に要する時間を節約し、コストを削減することが示されています。¹.

• サルモネラ菌の最適な増殖を確保すると同時に、擬陽性の疑いのあるコロニーを低減
• テトラデシル硫酸ナトリウムにより、不要な背景細菌叢を抑制
• サルモネラ菌の容易な識別が可能: 黒い中心を持つ黒色または赤色のコロニーとして出現

この組成中のペプトンと酵母抽出物は、必須栄養素やビタミンとともにアミノ窒素源を提供し、これによりサルモネラ菌の最適な増殖を確保します。

この選択剤は、陰イオン界面活性剤であるテトラデシル硫酸ナトリウムです。これは、不必要な背景細菌叢の増殖を阻害または低減します。プレートの背景色は、フェノールレッドを含有しているため赤色で、発酵や脱炭酸反応による pH の変化により色が変化します。

この培地での分離は、キシロース、ラクトース、スクロースの発酵のほか、リジンの脱炭酸化で促進されます。サルモネラ菌は黒色の中心を有する黒色または赤色のコロニーとして現れ、このコロニーはチオ硫酸塩を硫化水素に還元できるため、コロニーを黒変させます (第二鉄イオンが存在するため)。大腸菌は組成中のラクトースを発酵させることができるため、黄色のコロニーとして増殖し、pH 低下を引き起こしてフェノール指示薬の色を赤色から黄色に変色させます。赤痢菌などの他の微生物は、ラクトースの発酵やチオ硫酸塩の還元をしないため、黒変のない透明の赤色のコロニーとして現れます。

国や地域によっては、取扱のない製品もあります。お問い合わせください。

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研究用途限定

1. Dusch, H. and Altwegg, C. J. of Clin.Micro.Apr. 1995, p.802-804.Vol 33, No. 4
2. Miller, R.G., Tate, C.R.(1990) The Maryland Poultryman, April: 2-7