Thermo Scientific™

Oxoid™ ブリリアンス™ リステリア寒天基礎培地

製品番号(カタログ番号): CM1080B
Thermo Scientific™

Oxoid™ ブリリアンス™ リステリア寒天基礎培地

製品番号(カタログ番号): CM1080B

Oxoid ブリリアンス リステリア寒天基礎培地は、Listeria monocytogenesなど、リステリア属菌の分離、菌数測定および鑑別をする酵素基質培地です。

 
製品番号(カタログ番号)
CM1080B
容量
Each
数量
500g
在庫と納期
***
仕様詳細
概要ブリリアンス リステリア寒天基礎培地
形状粉末
製品タイプAgar
数量500g
収量7.4L
Unit SizeEach
1 / 1 を表示
製品番号(カタログ番号)仕様容量数量価格(JPY)在庫と納期
CM1080B仕様詳細
Each500g見積もりを依頼する***
概要ブリリアンス リステリア寒天基礎培地
形状粉末
製品タイプAgar
数量500g
収量7.4L
Unit SizeEach
1 / 1 を表示

製品説明

Listeria monocytogenesは、ヒトと動物に対して病原性を有するリステリア属菌です。Listeria ivanoviiにはレシチナーゼ活性を有するものがあります。Listeria ivanoviiは主に動物に対して病原性を発揮しますが、ヒトへの感染も報告されています。

ブリリアンス リステリア寒天培地では、リステリア属菌の鑑別のために酵素基質のX-グルコシドを使用しています。この酵素基質は、リステリア属菌の有するβ-グルコシダーゼによって開裂されます。腸球菌などのβ-グルコシダーゼを有する他の細菌の増殖は、培地中の塩化リチウム、ポリミキシンB、およびナリジスク酸などにより阻害されます。また、検体中の酵母およびカビの増殖は、アムフォテリシンにより阻害されます。Listeria monocytogenesおよびListreia ivanoviiは、自身のホスホリパーゼやレシチナーゼ産生能により分離されます。この酵素は、培地中のレシチンを加水分解してコロニー周辺に白色のハローを形成します。

ブリリアンス リステリア寒天培地は、OttavianiとAgostiが報告した培地組成を改良したものです。OttavianiとAgostiの培地では、発色物質によるリステリア属菌の鑑別に基づき組成が設計されています。しかし、この改良培地では、ホスファチジルイノシトールホスホリパーゼC(PIPLC)活性よりもホスファチジルコリンホスホリパーゼC (PCPLC)活性を検出することで、従来の培地と比較してより明快に病原性リステリアを分離します。PCPLCとPIPLCの両酵素はリステリア属菌の病原性に関連する為、病原性リステリアを検出するための指標として使用されています。ブリリアンス リステリア選択サプリメント(製品番号:SR0227E)またはブリリアンス リステリアサプリメント(製品番号:SR0228E)もご利用いただけます。

外観

  • 粉末培地:淡黄色、粉末
  • 調製した培地:透明、白色ゲル

品質管理

陽性コントロール:

  • Listeria monocytegenes ATCC® 7644™ ‐ 発育、ハローを形成する青/緑色コロニー
  • Listeria innocua ATCC® 33090™ ‐ 発育、ハローを形成しない青/緑色コロニー

陰性コントロール:

  • Enterococcus feacalis ATCC® 29212™ ‐発育しない

ATCC Licensed Derivative Emblem、ATCC Licensed Derivative word mark、および ATCC catalog markは、ATCC® の商標であり、これらのライセンスのもとで使用されています。

ワンブロス リステリア基礎培地およびリステリア選択サプリメントは研究用試薬です。

ワンブロス リステリア基礎培地は刺激性物質および有害性物質を含んでいます。製品安全データシート (MSDS) をお求めの場合は、弊社連絡先または近くの代理店までお問い合わせください。

有効期限を過ぎたもの、または品質の劣化が確認されたワンブロス リステリア基礎ブイヨンまたはワンブロス リステリア選択サプリメントは使用しないでください。

技術

  1. ブリリアンス リステリア寒天培地は、ISO、NMKL、BAMに準じた手順でご利用いただけます。以下は、ワンブロス リステリア培地を用いた推奨プロトコルです。本手法はISO11290-1:1997 1, 5についてAFNOR社により検証・認証されています。1.25gの食品検体を225 mLのワンブロス リステリア培地(製品番号:CM1066およびSR0234)に添加し、ストマッカーで30秒以上、攪拌します。
  2. 30°Cで 22 ∼ 26 時間、培地を静置培養します。
  3. バッグをおだやかに撹拌し、白金耳を用いて 10 L取りブリリアンス リステリア寒天培地に植菌し、37°C で 22 ∼ 26 時間培養します。培地上の青色コロニー周辺の白色ハロー形成の有無を調べます。
  4. 食肉検体は、最初の培養で陰性結果だった場合、培地をさらに22∼26時間培養し、検査を行う必要があります。
  5. グラム染色用試薬、カタラーゼ試験用試薬、Oxoid O.B.I.S.(製品番号:ID0600M)、Oxoid Listeria Latex Test Kit(製品番号: DR1126A)、 DR1126A、Microbact Literia 12L (製品番号:MB1128A) などを用いて、Listeria monocytogenesやリステリアのコロニーを確認します。

参考文献:

  1. Oxoid Folio No. 1059.
  2. Ottaviani, F., Ottaviani, M. and Agosti, M. (1997) Quimper Froid Symposium Proceedings, P6 A.D.R.I.A.Quimper (F) 16-18 June
  3. Cummins, A.J., Fielding, A.K. and McLauchlin, J. (1994) Listeria ivanovii infection in a patient with AIDS.Journal of Infection 28, p89-91
  4. Data on file at Oxoid.
  5. ISO 11290-1:1997 Horizontal method for the detection and enumeration of Listeria monocytogenes Part 1:Detection Method.

組成および保存条件

粉末培地は 10 ~ 30°C の温度で保管し、ラベル表示期限まで使用可能です。調製した培地は、2~ 8°C の温度で、最大 2 週間安定です。

ドキュメントおよびダウンロード

証明書

    よくあるご質問(FAQ)

    引用および参考文献

    Search citations by name, author, journal title or abstract text