Thermo Scientific™ T4ポリヌクレオチドキナーゼ（T4 PNK）は触媒作用により、γ-リン酸塩をATPから5'-OH基の一本鎖および二本鎖のDNAおよびRNA、オリゴヌクレオチド、またはヌクレオチド3'-一リン酸塩に転写します（正反応）。この反応は可逆性があります。ADPが存在する場合、T4ポリヌクレオチドキナーゼは5'-ホスファターゼ活性を示し、触媒作用により、5'-P-オリゴ-ポリヌクレオチドとATP間でリン酸基を交換します（交換反応）。この酵素は3'ホスファターゼでもあります。

特長
• Thermo Scientific制限酵素、RT、およびT4 DNAリガーゼバッファー内で活性化します

アプリケーション
• 核酸の5'-末端を以下の用途で標識化：
    --ハイブリダイゼーション用プローブ
    --転写産物マッピング用プローブ
    --ゲル電気泳動用マーカー
    --DNAシーケンシング用プライマー
    --PCR用プライマー
• ライゲーション前のオリゴヌクレオチド、PCR産物、その他のDNAまたはRNAの5'-リン酸化反応
• PCRプライマーのリン酸化反応
• [³²P]-ポスト標識化アッセイによるDNA修飾の検出
• 3-リン酸基の除去

注記
• 核酸の5'-末端は、正反応または交換反応のいずれかによって標識できます。
• ポリエチレングリコール（PEG）とスペルミジンは、リン酸化反応の速度と効率を向上させます。PEGは交換反応混合液内で使用します。
•T4ポリヌクレオチドキナーゼはアンモニウムイオンによって阻害されるため、リン酸化反応の前に、酢酸ナトリウムを使ってDNAを沈殿させます。