Thermo Scientific T4 DNAリガーゼは触媒作用により、二本鎖DNAまたはRNAで並列5'-リン酸塩と3'-ヒドロキシル末端のホスホジエステル結合を形成します。この酵素は、二本鎖DNA、RNA、またはDNA/RNAハイブリッドの一本鎖ニックを修復します。また、DNA断片を粘着末端または平滑末端で結合しますが、一本鎖の核酸に対する活性はありません。

T4 DNAリガーゼは補助因子としてATPが必要です。

特長

• Themo Scientific制限酵素、PCR、およびRTバッファーで活性化します（ATPを添加した場合）
• 迅速 — 粘着末端ライゲーションが室温で10分間で完了します
• 効率的な平滑末端ライゲーションのためにPEG溶液が付属しています

アプリケーション

• 制限酵素が生成したDNA断片のクローニング
• PCR産物のクローニング
• 二本鎖オリゴヌクレオチドのリンカーまたはアダプターのDNAへの結合
• 部位特異的突然変異導入
• AFLP（Amplified Fragment Length Polymorphism）
• リガーゼを介したRNA検出（参考資料3を参照）
• 二本鎖DNA、RNA、DNA/RNAハイブリッドのニック修復
• 線状DNAの自己環状化

内容

• T4 DNAリガーゼ
• 10倍T4 DNAリガーゼバッファー
• 50% PEG溶液

注記

• T4 DNAリガーゼをDNAに結合すると、アガロースゲルでバンドシフトが発生することがあります。これを避けるには、6倍DNAローディング色素とSDS溶液を使って、サンプルを70℃で5分間、または65℃で10分間インキュベートし、電気泳動の前に氷で冷やします。
•ライゲーション反応混合液の量は、形質転換過程のコンピテント細胞量の10%を超えないでください。
• 電気形質転換の前に、スピンカラムまたはクロロホルム抽出を使用して、ライゲーション混合液からT4 DNAリガーゼを取り除きます。抽出したDNAは、エタノールでさらに沈殿させることができます。