Nicolet™ FT-IR 分光光度計用 GC-IR インターフェイス

Thermo Scientific™ Nicolet FT-IR 分光光度計用 GC-IR インターフェイスは、GC-IR による分離、同定のための高性能で使いやすい手法となります。 Nicolet FT-IR 分光光度計用 GC-IR インターフェイスは、ガスクロマトグラフィー (GC)　の分離能力とフーリエ変換赤外分光 (FT-IR) の特別な識別能力を組合せます。 OMNIC™ シリーズ時分割ソフトウェアを併用すると、GC-IR インターフェイスは優れた感度、性能、使いやすさを実現します。 GC-IR インターフェイスと Thermo Scientific Nicolet FT-IR 分光光度計の組み合わせは、溶剤、反応剤、医薬品、石油化学製品、環境試料といった、多成分の有機サンプルを分析する効果的なツールとなります。

GC-IR インターフェイスは、高分解能キャピラリーカラムで見られる、低容出量の分析用に最適化されています。 本システムは、特に揮発性種の低ナノグラム範囲において優れた感度を実現します。 GC-IR インターフェイスと Thermo Scientific Nicolet FT-IR 分光光度計の組み合わせは、溶剤、反応剤、医薬品、石油化学製品、環境試料といった、多成分の有機サンプルを分析する効果的なツールとなります。

高度な機能

キャピラリーカラムをライトパイプに直接挿入できるため、トランスファーラインでの成分分解やピークの広がりが防止されます

内径が小さく光路長が長い金メッキライトパイプにより、低ナノグラムの感度の赤外応答が最大限に高まります

特許を取得した MCT-A 検出器が、システムの抜群の感度と信頼性を保証します

ピンインプレース構造の Smart 検出器は、卓上検出器の代用となり、アライメントは不要です。

Smart 検出器のプラグアンドプレイ機能で、検出器とその位置を瞬時に認識できます

Smart 検出器は、検知素子の氷結を防止し、18 時間液体を保持できる特許取得済みメカニズムを特長としています

Omnic シリーズ時分割ソフトウェア

GC-IR インターフェイスは Windows™ ベースの OMNIC シリーズ時分割ソフトウェアを使用してデータを収集・操作するもので、分かりやすい OMNIC ソフトウェアインターフェイスと高度な GC 機能を実行するために必要な能力と制御系が統合されています。

ポイント・アンド・クリック操作のグラフィカルなユーザーインターフェイスにより、ソフトウェアが極めて直感的になります

グラム・シュミット再構成、(IR クロマトグラム) ケミグラム、データ収集中の赤外スペクトルをリアルタイムで表示します

データは複数のファイルとして保存されるため、1 つのソフトウェアコマンドでセットの全データを処理できます

弊社の幅広い気相スペクトルライブラリを使用して、単一スペクトルまたは同時追加領域を抽出し、化合物を同定することができます。

GC データの 2D 等高線表示と 3D ウォーターフォール表示により、複雑な試料混合物の処理能力が上がります

仕様

光学系およびハードウェア

ベースプレート: 精密鋳造ベースプレートを Nicolet FT-IR 分光光度計の右側または左側へロックインライン接続し、GC-IR インターフェイスの位置を光学的に微調整できます

光学系: 3 個のミラーを利用したハイスループット光学設計により、分光光度計からの平行ビームが、金メッキライトパイプ経由で GC-IR インターフェイス内の MCT-A 検出器の方に向けられます

ライトパイプ: 金メッキ合金エンドキャップ付金メッキガラスフローセル、325℃ で連続動作可能な高温ポリマー製ライトパイプシール、ピークの広がりを最小限に抑え、吸光度を最大限に高める低デッドボリューム設計 (長さ 15cm、ID 1.0mm)

トランスファーライン: これはガラスライニングを施したステンレス製断熱トランスファーラインで、GC カラムへ直接挿入することにより、クロマトグラフィー成分が金メッキライトパイプに流入する完全な不活性経路となります

メイクアップガス: 調節可能なメイクアップガスコントローラを GC オーブンに追加することにより、ライトパイプ内での直線速度とクロマトグラフィーのピークの完全性を維持できます。メイクアップガスがカラム外側の周囲に沿って移動し、これによりライトパイプ全体にわたってカラム流出物の方向が決まります。通常流量: 0.20mL/分

温度制御: デジタル方式ソリッドステート温度コントローラによる、ライトパイプおよび移送ライン温度の個別制御。ソフトウェアは外気温度から 325℃まで選択可能

検出器: ステンレス製。高感度 MCT-A (範囲11,700～600cm^-1) 推奨。利用可能オプション: MCT-B (範囲 11,700 ～ 400cm^-1)。プラグアンドプレイ交換機能を備えた smart 設計で、分光光度計の検出器の位置合わせが不要。検出素子の氷結を防止し、18 時間液体窒素の保持が可能な特許メカニズム

性能特性

スキャン速度: スペクトル分解能 8cm-1^-1 での最大 7 スキャンの同時追加、処理、表示、およびハードディスクの IR スペクトルおよび IR クロマトグラムへの保存を実行できます (400 MHz 以上の Pentium™ PC を使用した場合)。インターフェログラムからスペクトルを生成することで、最高の S/N 比が得られます

最大振幅ノイズ: 分解能 8cm-1^-1 で測定した最大振幅ノイズは 1.0 × 10^-4 Abs. 未満 (KBr ビームスプリッタ、MCT-A 検出器、ライトパイプを 200℃ で使用し、補正時間は 4 秒)

互換性のある機器:

GC オーブンとの互換性: TRACE GC Ultra オーブンとのインターフェイス。その他の GC オーブンとの互換性についてはお問い合わせください