ULYSIS™核酸ラベリングキットは、核酸に蛍光色素を付加する独自の方法を提供します。キットに含まれる標識試薬は、グアニンのN7と反応して安定した配位複合体を形成し、反応は簡単かつ迅速です。すなわち、DNAを熱変性させ（5分）、標識を付加し（15分間反応）、その後で精製するだけです。

ULYSIS™ 核酸標識の仕様：
• 色素（Ex/Em）：Alexa Fluor™ 594（588/615 nm）
• ラベリング反応はわずか15分で完了
• Alexa Fluor™色素の複数の色を利用可能

結果として得られる標識プローブの用途：
• ドット、ノーザンおよびサザンブロット
• RNAおよびDNA in situハイブリダイゼーション
• マルチカラー蛍光in situハイブリダイゼーション（mFISH）
• 比較ゲノムハイブリダイゼーション（CGH）
•

ユニバーサルリンケージシステムによる信頼性の高い標識化
ULYSIS™ キットシリーズは、Alexa Fluor™色素を核酸ポリマーのプリン塩基に迅速かつ簡単にカップリングするために開発されました。ユニバーサルリンケージシステム（ULS™）は、グアニンのN7位置と、より少ない程度でDNA、RNA、PNAおよびオリゴヌクレオチドのアデニン塩基と安定した付加物を形成する白金色素複合体（KREATECH Diagnostics社が所有）の使用に基づいています。その結果、核酸標識のための信頼性の高い非酵素的な方法が得られます。

標識は迅速かつ簡単
標識反応に要する時間は通常わずか15分です。また、シンプルなスピンカラム手順を使用することで、未反応のULS™複合体から標識核酸を分離できます。約1,000の塩基対よりも長いDNAは、標識前に10分間のDNase消化が必要です。これにより、効率的なハイブリダイゼーションのために標識が最適化され、プローブが断片化されます。

核酸標識のその他のオプション
核酸標識のさまざまなオプションについては、Molecular Probes™ハンドブックのオリゴヌクレオチドと核酸の標識化—セクション8.2または当社のキットのリストをご覧ください。

研究用途にのみ使用できます。ヒトまたは動物の治療もしくは診断用には使用できません。