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Nicolet iS5、iS10、iS20、iS50 には標準サンプルが装置に内蔵されています。この標準サンプルを用いて、OMNICソフトウエアから性能検査を実行することができます。
性能検査の実施方法はOMNIC画面左上「装置の状態」を選択すると、下記の画面が表示されます。
この画面の 「性能検査」>「実施」を選択することにより装置のノイズ、波数精度などの確認を自動的に行います(iS5の場合には試料室からアクセサリを取り外して実行してください。iS10、iS20、iS50は透過測定のアクセサリを装着して実行してください)。性能検査の結果は、「性能検査」>「レポート」を選択することにより下記のような結果のレポートが表示されます。
その他の機種につきましては標準サンプル、バリデーションソフトウエアなどで対応が可能ですのでお問い合わせ下さい。
2022.03.31更新
FTIR内部にはKBr(臭化カリウム)等の潮解性の高い部品をビームスプリッタや検出器の素子の窓材として使用しています。結露等によりこの部品がダメージを受けると、性能の低下、動作不具合を起こすことがあります。 停電等で装置に電力が供給できない場合は、温度・湿度変化で結露を起こす可能性がありますので、装置内部の乾燥状態に注意が必要です。
装置停止前には乾燥剤の乾燥状態をチェックし、必要に応じて交換をします。長期間停止する際は乾燥剤を追加するのも有効です。
大型装置(iS50、Nicolet x700シリーズ、Nexus)では、ビームスプリッタを取り外すことが可能です。取り外したビームスプリッタを、デシケータ等に保管することができます。 装置立ち上げ時は、乾燥剤の乾燥状態をチェックし、装置の温度が充分室温に馴染んでから装置電源を投入します。大きな温度差がある状態で装置の電源を投入すると、結露を起こしビームスプリッタ等がダメージを受けることがあります。
*乾燥空気(露点-70℃以下)、または、窒素ガスを供給できる設備がある場合は、パージをお奨めします。
2020.5.29更新
FTIR
| Nicolet iS50 | 500W |
|---|---|
| Nicolet Apex | 130W |
| Nicolet iS20 | 130W |
| Nicolet iS10 | 130W |
| Nicolet Summit | 300W |
| Nicolet iS5 | 50W |
| Nicolet x700 シリーズ | 110W |
| Nicolet 380 | 50W |
| Nexus シリーズ | 110W |
| Avatar シリーズ | 50W |
| Magna シリーズ | 165W |
| Protege シリーズ | 50W |
| Antaris Ⅰ&ⅡNIR | 110W |
| ECO-1000 | 240W |
| ECO-2000 | 300W |
赤外顕微鏡
| Nicolet iN5 | 3.5W |
|---|---|
| Nicolet iN10 | 130W |
| Nicolet iN10 MX | 130W |
| Nicolet RaptIR | 130W |
| Nicolet RaptIR+ | 130W |
| Continuum | 300W |
| Continuum XL | 250W |
| Centaurus | 65W |
| Nic-Plan | 200W |
大型アクセサリ
| iS50 Raman Module | 300W |
|---|---|
| FT-Raman (NXR) Module | 180W |
| TG Interface | 1650W |
| GC Interface | 1650W |
| PEM Module | 400W |
ラマン
| Almega | 570W* |
|---|---|
| AlmegaXR | 570W* |
| DXRxi Imaging Microscope | 460W* |
| DXR Microscope | 460W* |
| DXR Smart Raman | 130W |
| DXR Flex | 90W |
*オートステージ・ランプハウス含む
卓上型NMR
| picoSpin45 | 150W |
|---|---|
| picoSpin80 | 150W |
その他
| 標準的なコンピュータとモニター | 460W |
|---|---|
| 標準的なプリンター | 200W |
2023.03.31更新
FTIR装置の内部を乾燥空気(露点-70℃以下)や窒素ガスでパージする場合、装置の構成にもよりますが通常5L/min~15L/min程度の流量が必要となります。FTIR本体に赤外顕微鏡や大型アクセサリを接続している場合は、赤外顕微鏡や大型アクセサリに5L/min~15L/min程度の流量のパージガスが必要です。納品時に付属している流量計は「SCFH」 (standard cubic foot per hour) という単位になっています。L/minに換算すると大体半分の値になります。例えば20L/min必要な場合は40SCFHに設定して下さい。流量が過多の場合、振動等によりノイズ増加の原因になりますのでご注意ください。
| 機種 | 圧力 / 流量 |
|---|---|
| Nicolet 6700/8700 | 20˜40psi / 25scfh(15L/min) |
| Nicolet iS50 | 10psi / 20schf(10L/min) |
| Nicolet iS10 | 10˜20psi / 10scfh(5L/min) |
| Nicolet iS5 | 5 psi / 1scfh(0.5L/min) |
| Nicolet iN10 | 干渉計室20psi / 10scfh(5L/min) 装置側15psi / 10scfh(5L/min) |
2012.5.24更新
光軸のズレあるいは赤外光源の劣化が原因と考えられます。サーモサイエンティフィックのFTIRには、オートアライメント機能が搭載されています。通常はオートアライメント機能を実行することにより光軸のズレはほぼ解消されます。しかし、光学調整を行ってもノイズが低減されない場合は、初期データと照らし合わせてインターフェログラムの強度が極端に下がっていないかを確認してください。インターフェログラム強度が極端に下がっている場合は、光源の交換が必要となります。スペクトル ノイズやインターフェログラム強度の低下については、テクニカルサポートまでお問い合わせください。
2012.4.23更新
1. Continuum左側面奥下(電源スイッチ部分横)のヒューズカバーからヒューズケースを取り出します。幅の狭いマイナスドライバーを隙間に入れることで外すことができます。
2. ヒューズケースからヒューズを取り出し、納品時のContinuum備品箱に同封されている交換用ヒューズと交換します。
交換用ヒューズがない場合は、弊社テクニカルサポートへご連絡下さい。
3. ヒューズを元の位置に設置して、交換完了です。
2012.5.24更新
測定中に画面にスペクトルが表示されない、画面左下に「タイムアウト」と表示される場合は、装置の動作が正常にできていないために発生します。 考えられる原因は複数ありますが、下記の対処方法の実行で復旧する場合があります。ご確認をお願い致します。
2022.03.31更新
FTIR装置には、装置内部の吸湿のために乾燥剤が入っています。
乾燥剤の交換時期・頻度としては湿度インジケーターが白またはピンクに変色したときです。インジケーターが変色していない場合でも少なくとも1回/年以上の交換を推奨します。
iS50の乾燥剤は再生不可ですが、iN10,iS20,iS10,iS5,Summitの乾燥剤は再生が可能です。再生した場合、100%性能が戻るわけではありませんので、再生できる回数は3回程度までです。
再生方法は缶に入った乾燥剤をそのまま150℃のオーブンで3時間焼成し、その後デシケーター内などで冷まします。装置に入れる際には室温まで戻してから入れてください。高温のまま装置内に入れるとKBrが潮解してしまいます。
乾燥剤のパーツナンバーについてはアクセサリガイドを参照、またはテクニカルサポートまでご連絡ください。
2022.03.31更新
使用中、使用直後のランプ、その周辺は非常に熱くなっています。ハロゲンランプの交換は、感電ややけどを防止するため、必ず電源をOFFにし、ランプが充分冷えてから行ってください。
ランプハウスのカバーのネジを緩めて(手で緩められます)、カバーを外します。使用済みのランプを上方向に引き抜いて、取り外します。新しいランプは素手では触らず、キムワイプやガーゼなどでランプを包んで持ち、端子をランプソケットのピン穴に真っ直ぐに端子の両足がしっかり突き当たるまで押込みます。
予備のランプはContinuum納品時の備品箱に入っていますが、予備が無いようでしたらテクニカルサポートまでご連絡ください。
2023.03.31更新
Nicolet iN10・iN10MXの装置電源の再起動を試してみてください。
装置の電源再起動は、OMNIC Pictaソフトウエアを閉じた状態で、装置の電源(ACアダプタにスイッチがあります)をOFFにし、10~20秒ほど待ってから電源を再度ONします。装置正面の青いLEDランプが点滅から点灯に変わるまで待ってから、OMNIC Pictaを立ち上げます。システムステータスのタブからアライメントを実行ください。
その上で再度、室温型検出器、冷却型検出器で信号強度の確認をお願いいたします。これでも改善しない場合にはテクニカルサポートまでお問い合わせください。