Thermo Scientific QuantaRed強化型化学蛍光HRP基質（ADHP）は、もっとも高感度な蛍光ELISA基質であり、強化された化学発光に匹敵する感度を提供します。このキットにはQuantaRed ADHP濃縮液、QuantaRedエンハンサー溶液、QuantaRed安定過酸化物溶液、およびQuantaRed停止溶液が含まれ、960ウェル（1ウェルあたり100 µLの作業溶液で10×96のウェルプレート）。

QuantaRed強化型化学蛍光HRP基質キットの特長：

•高感度—低ピコグラムからフェムトグラムの検出
• 赤色シフト-生物学的サンプルに由来する自家蛍光干渉を最小化
• 利便性—既存のフィルターセットと互換性があり、特別なフィルターセットを購入する必要がありません
• 完全性—各試薬を混合して使用するだけで、バッファーの調製や試薬の溶解などの手順が不要です
• 柔軟性—停止液を使用することで反応を効果的に停止し、安定したシグナルが4時間以上持続します。
•汎用性—強い比色シグナルを生成し、570 nmで蛍光または比色的に読み取ることができます

QuantaRed HRP基質によれば、ELISAフォーマットでのペルオキシダーゼ活性の高収量かつ高感度な蛍光および比色検出が可能です。QuantaRed基質では、特許取得済み技術を使用して、文献的に確立されているADHP（10-アセチル-3,7-ジヒドロキシフェノキサジン）化学蛍光反応の蛍光収量と感度を向上させています。ADHPは非蛍光化合物で、西洋ワサビペルオキシダーゼ（HRP）と反応して、可溶性の高蛍光反応産物であるレゾルフィン（励起／最大発光約570/585 nm）を産生します。レゾルフィンの長波長発光は、低波長（青と緑）の自己蛍光による干渉を最小限に抑えるので、生物学的サンプル中の標的分子の定量に理想的な基質です。加えて、QuantaRed基質の反応産物は、比色かつ蛍光であり、約570 nmで分光光度の読み取りが可能です。

特別に配合されたQuantaRed基質には、最大限の感度と優れたローエンド直線性を実現する化学的エンハンサーが組み込まれています。QuantaRed Enhanced HRP基質は、高い量子収量と大きな消散係数を備えているため、強化された化学発光と同等の感度を有し、ELISAアプリケーションにおけるHRPの検出においてAmplex Red基質を超える感度を示します。