Thermo Scientific Easy-TiterマウスIgGアッセイキットには、抗体感作されたミクロスフェアが含まれており、標準的なマイクロプレートと紫外可視プレートリーダー(分光光度計)を使用した簡単かつ迅速なマイクロ凝集法によって抗体の特異的濃度を測定できます。このキットはマウスIgGに特異的です。総タンパク定量アッセイとは異なり、他のタンパク質を含むサンプル(血清、血漿、培養上清など)に含まれるターゲット抗体の濃度を特異的に測定できます。感度が高いため、ごく微量のサンプルしか必要としません。抗体濃度は、アッセイ反応(吸光度)と既知の抗体サンプル(別売り)の希釈液の検量線を比較することで判定されます。
Easy-Titer抗体アッセイキットの全般的な特長:
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抗体に基づく特異性 — 総タンパク量だけでなく、サンプル中のターゲット抗体の濃度も測定。濃度測定のために抗体を精製する必要はない
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ELISAよりも迅速で簡単 — 3つのコンポーネントを用いた均一アッセイ、インキュベーションの総時間は10分
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特別な機器は不要 — 標準的なボルテックスミキサー、ピペッター、96ウェルマイクロプレート、プレートシェーカー、プレートリーダー(340 nmまたは400 nmで吸光度を測定)を使用
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高感度 — アッセイ範囲(検量線)は8~500 ng/mL、最適な結果を得るには15~300 ng/mLのサンプルが必要
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再現性がある — 変動係数は< 5%、誤差は希釈やピペット操作などの手技によって異なる
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抗体標準液は別売り — 推奨製品については、製品リストを参照。適切なターゲット同一性と既知の濃度(10 µg/mL超)を持つ抗体標準液を使用
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ターゲットの異なる5種類のキット — 特定の種および免疫グロブリンクラスに特異的なキットを選択可能。他の種やターゲット抗体クラスとは交差反応しない
Easy-Titerアッセイキットは、特異的な抗IgGまたはIgMポリクローナル抗体でコーティング(感作)されたミクロスフェアの凝集を使用して特異的なターゲット抗体を検出・測定します。適切な水性バッファー(キットに付属)中、抗体でコーティングした単分散ミクロスフェア(直径> 1 µM)は、その直径の約半分に相当する波長(340 nm)の入射光に対して最大の吸光率(λ-max)を示します。サンプルを添加すると、コーティングされた特異的ポリクローナル抗体を介して2つ以上のミクロスフェアが各抗体ターゲットに結合します。この凝集によって見かけの球体が効果的に拡大し、それに比例して吸光率が減少(吸光度が低下)します。
一般的なマイクロ凝集アッセイは、光散乱の変化とそれに対応する透過率の変化に依存し、吸光度は透過率の変化に逆相関します。Easy-Titer Assay Kits は独自の希釈用バッファーを使用し、その屈折率が使用する測定波長の単分散ミクロスフェアに対する光散乱の影響を排除します。そのため、キットに付属する希釈バッファーを使用して最終的に10~20倍に希釈したサンプルをアッセイで使用する必要があります。
Easy-Titer抗体アッセイはELISAよりも迅速で簡単:• 精製抗体をキットの希釈バッファーで希釈して、標準液(5~500 ng/mL)を調製します。
•サンプルを希釈バッファーで希釈してアッセイ範囲(8~500 ng/mL)内に調製します。
•マイクロスフェアビーズを含むバイアルを撹拌し、均一な懸濁液を調製します。
•20 µLのビーズ懸濁液と20 µLのサンプルおよび標準液を96ウェルマイクロプレートにピペットで分注します。
•マイクロプレートを激しく攪拌しながら5分間インキュベートします。
•キットのブロッキング試薬100 µLを添加します。
•マイクロプレートを激しく攪拌しながら5分間インキュベートします。
•標準プレートリーダー(340 nmまたは405 nm)で吸光度を測定します。
•標準曲線をプロットし、サンプルを補間して濃度を決定します。
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