Thermo Scientific HisPur Ni-NTA Superflow Agaroseは、二価ニッケル（Ni⁺²）で荷電されたニトリロ三酢酸（NTA）変性Superflow 6担体で、ポリヒスチジンタグ付きタンパク質のFPLC精製用に設計されています。

HisPur Ni-NTA Superflow Agaroseの特長：

•高結合能—線形流量300 cm／時で1 mLのレジンあたり20 mg超のHisタグ付きGFPを結合
• 高純度—ライセートからの精製に使用した場合、純度が80%を超える分画を溶出
• 柔軟—未変性および変性条件下でタンパク質の精製に使用可能
• 堅牢—高度クロスリンクビーズは最大1,200 cm／時の線形流量に適合
• 適合性—さまざまな化学物質やpH条件で機能を維持
• 高コスト効果—価格競争力のあるレジンは、洗浄や再使用を繰り返しても安定

HisPur Ni-NTA Superflow Agaroseは高度にクロスリンクされた高耐久性レジンで、中規模または大規模のFPLC精製に使用される流量で圧縮しません。このレジンはさまざまな化学物質やpH値に耐えることができ、一般的な定置洗浄手順に適合します。固定化金属アフィニティークロマトグラフィー（IMAC）に一般的に使用されるコバルトやその他のリガンドと比較して、ニッケルはより大量のHisタグ付タンパク質精製に対応します。HisPur Ni-NTA Superflow Agaroseは広範囲の流量で高いダイナミック結合能を発揮するため、大規模精製に最適な選択肢です。

アプリケーション：
• ポリヒスチジンタグ付きタンパク質の中～大規模FPLC精製

アフィニティークロマトグラフィーは、組換えタンパク質を精製するための迅速かつ簡単な手段としてよく使用されます。このような精製法の1つでは、ビーズ担体に固定されたキレート剤により配位調整された二価金属陽イオンにポリヒスチジンタグを結合します。Hisタグ付きタンパク質を固定化金属アフィニティークロマトグラフィー（IMAC）で精製する場合、ビーズ、キレート剤、および固定化金属のタイプはこのような精製の純度、収率、および流量性能に影響を与えます。

HisPur Ni-NTA Superflow Agaroseは、二価ニッケル（Ni+2）で荷電されたニトリロ三酢酸（NTA）変性Superflow 6担体で、ポリヒスチジンタグ付きタンパク質のFPLC精製用に設計されています。性能を示すため、6xHis-GFPを100 Lのリアクター中に過剰発現させ、細胞集団を複数の分画に回収しました。バイオマスの一部（240 g）を、Thermo Scientific Halt Protease Inhibitor（製品番号78439）を添加した2 Lの溶解バッファーで溶解しました。ライセートを精製し、2つの分画に分けました。その後ターゲットタンパク質を、HisPur Ni-NTA Superflow Agaroseと主要競合他社のレジンを同等の200 mLで充填したビーズカラムを使用して精製しました。全収率、回収率、および純度（>80%）は両方のレジンでほぼ同じで、3時間未満で4 g超のターゲットタンパク質が精製されました。

その他の製品データ
• HisPur Ni-NTA Superflow Agaroseの性能特性

関連製品
HisPur™ Ni-NTA Resin