Thermo Scientific Pierceマウス抗体ラピッドアイソタイピングキット + カッパおよびラムダは、シングルユースのカセットベースのキットで、5分のラテラルフローアッセイによってマウスモノクローナル抗体のクラスおよびサブクラスの同一性を判定します。

希釈した少量の培養上清または腹水サンプルをカートリッジのサンプルウェルに分注すると、5分以内にモノクローナル抗体のアイソタイプを示す発色ラインが現れます。このキットでは、マウスIgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3、IgA、IgMに加えて、軽鎖の同一性（カッパ軽鎖とラムダ軽鎖のどちらを含むか）も判定できます。

Pierceマウス抗体ラピッドアイソタイピングキットの特長：

•有効期限が長い — 室温で1年以上安定
• ワンステップ — 希釈した抗体サンプルをカセットのローディングウェルに追加するだけ
• 迅速 — 5分以内に抗体アイソタイプを示すバンドが現れる
• 高感度 — 組織培養培地または腹水サンプル中の濃度が10 ng/mLを超える抗体を検出
• 特異的 — アッセイはウシ胎児血清（FBS）と交差反応しない
• 信頼性が高い — 結果は標準的なELISAベースのアイソタイピングアッセイとほぼ同じ

Pierceラピッドアイソタイピングキットのアッセイを実施するには、適切に希釈した組織培養上清またはマウス腹水サンプルを小さなカセットのウェルに追加するだけです。カセットに組み込まれた金結合体が、サンプル内の抗体を使用して、特異的なクラスおよびサブクラスの可溶性コンジュゲートを形成します。このような複合体は膜の中を移動し、抗アイソタイプおよびクラス特異的抗体含浸膜で分解されます。結果は、抗体アイソタイプまたはサブクラスを示す赤いバンドで表示します。

モノクローナル抗体のクラスおよびサブクラスの判定は、最適な免疫グロブリン精製法を計画するうえで役立ちます。たとえば、マウスIgAおよびIgMは、サイズ（ゲル排除）によるか、免疫親和性分離カラムを使用すると、もっともうまく精製されます。マウスIgG2aおよびIgG2bはpH 7～8の固定化Protein Aを使用して精製するのに対し、マウスIgG1はpH 8～9のProtein Aにもっともよく結合します。カッパ軽鎖を含む免疫グロブリンは、固定化プロテインLを使用して精製できます。

Pierceラピッドアイソタイピングキットは、組織培養上清とマウス腹水の両方に適合し、従来のラテックスビーズに基づくディップスティックアッセイよりも感度が高く、ELISAベースのアイソタイピングアッセイよりもはるかに短時間で結果がわかります。必要なサンプルの量は、腹水の場合は0.5 µL、細胞培養上清の場合は5～55 µL、精製抗体の場合は1.5 ngで、いずれもごく微量です。

関連製品
ELISAマウスmAbラピッドアイソタイピングキット
Pierce™ラピッド抗体アイソタイピングキット - マウス