Thermo Scientific CHAPSは両性イオン界面活性剤で、タンパク質のネイティブ状態を保護したい場合に特に適しています。
CHAPSはコール酸のスルホベタイン誘導体です。この両性イオン界面活性剤は、タンパク質活性を維持することが重要な場合に、膜タンパク質を可溶化するのに有用です。CHAPS界面活性剤は広いpH範囲(2~12)で溶解し、臨界ミセル濃度(CMC)が高いため透析により溶液から容易に除去できます。
このバッファーの特長:
•多用途な両性イオン界面活性剤
• 哺乳類培養細胞を穏やかに、かつ効率的に溶解
• タンパク質を変性せず、通常タンパク質機能を不活化しない
• 透析により溶液から除去可能
• 一般的に等電点電気泳動 (IEF) および2D元電気泳動に使用
アプリケーション:
•ラット脳細胞膜のアヘン受容体の可逆的アヘン結合性を保持しながら、アヘン受容体を可溶化
1• ミクロソームシグナルペプチダーゼを複合体として精製
2• 脳組織のドーパミンD受容体
2,3、ムスカリン受容体
4、およびアヘン受容体
5を可溶化
CHAPSは内在性膜タンパク質および受容体の可溶化に使用され、目的タンパク質の機能特性は維持します。CHAPSはまた、非変性ゲル電気泳動アプリケーション用に、NP-40などの非イオン性界面活性剤と組み合わせて使用されています。CHAPSは、等電点電気泳動(IEF)アプリケーションにおいてNP-40の代わりに広く使用されており、特定のpH範囲で筋がつくのを防止します。この効果は、CHAPSの中性電荷とその脱凝集特性によるものと考えらます。
CHAPS界面活性剤の特性:
• 化学名:3-[(3-Cholamidopropyl) dimethylammonio]-1-propanesulfonate
• Molecular Weight: 614.88g
• 界面活性剤分類:両イオン性
• 凝集数:10
• ミセル分子量:6149g
• 臨界ミセル濃度(CMC):8~10 mM(0.4920~0.6150%、w/v)
• 雲り点:≥100℃
• 透析:可能
CHAPSの仕様:
• 外見:白色の流動性粉末、異物は不含有。
• 溶解性:10%水性溶液は透明・無色。
• 同一性:I.R.スキャンは、試験する化合物の構造と官能基に特徴的なピークのみを示す。
• 純度:(TLC)主要なスポット1つ。小さな二次的スポットは許容。
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