Thermo Scientific DyLight 488アミン反応性色素は、高性能のDyLight 488のNHSエステル活性化誘導体で、抗体やその他のタンパク質の蛍光標識に使用します。標識した抗体やタンパク質は、細胞イメージングや他の蛍光検出法の分子プローブとして使用できます。
DyLight 488は、広いpH範囲(pH 4~9)で高い蛍光強度を示し、多くのアプリケーションでCy2™、Alexa Fluor™ 488、FITC、およびLI-COR™ 色素よりも高い光安定性を発揮します。DyLight Fluorは水溶解性が高いため、コンジュゲートが沈殿することなく高い色素:タンパク質比を達成できます。DyLight 488アミン反応性色素は、2種類のサイズの抗体標識キットの一部としてもて提供されています。
DyLight 488 NHS Esterの特長:
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高性能— DyLight 488の輝度はAlexa Fluor 488と同等で、FITCやCy2よりも高い
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特異的—NHSエステル活性化色素は一級アミン(-NH2)部位でタンパク質や他の分子を標識
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最適化された手順—標準的なプロトコルに従うだけで、最適な活性と蛍光標識を実現する色素:タンパク質比および回収率を有する抗体を取得可能
アプリケーション:• 免疫蛍光顕微鏡法、免疫組織化学(IHC)、ウェスタンブロッティングまたはELISAアッセイ用に一次抗体を標識
• In vitroおよびIn vivoでの蛍光検出用に標的タンパク質を標識
DyLight 488アミノ反応性色素は、
N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステル部位によって活性化され、露出したN末端α-アミノ基またはリジン残基のε-アミノ基と反応して安定したアミド結合を形成します。
NHSエステル化学の詳細をご確認ください。
一般的な標識反応では、標識するタンパク質を含有するアミンフリーバッファーに特定のモル量の色素を加える前に、まず色素を無水ジメチルホルムアミド(DMF)または他の適切な有機溶媒に溶解する必要があります。一方、DyLight蛍光色素は溶解性に優れているため、タンパク質溶液を特定量の標識試薬に直接加えることができます。DyLight 488アミノ反応性色素のこの特長により複数のフォーマットでの提供が可能で、柔軟なプロトコルも備えており、効率的な標識を実現します。
また、蛍光法で使用する抗体を迅速かつ高効率で蛍光標識するためのDyLight 488抗体標識キットを、標準およびマイクロスケールで提供しています。標準サイズのキットには、1 mgのIgGまたは同等量の他のタンパク質を使用して3回の標識反応を行えるだけの必要なすべてのコンポーネントが含まれます。マイクロスケールキットには、100 µgのIgGを使用して5回の標識反応を行えるだけの必要なすべてのコンポーネントが含まれますどちらのサイズのキットにも、アミノ反応性DyLight 488 NHS-esterの便利なシングルユースバイアルと、すぐに使用可能なコンジュゲートを調製するための精製レジンおよびスピンカラムが付属しています。
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