SuperBoost Tyramide Signal Amplification

少量のターゲットの高分解能イメージングを実現

Invitrogen™ SuperBoost™キットを使用すると、標準的なICC/IHC/ISH法よりも10~200倍まで感度が向上します。さらにシグナル増幅効率が優れ、高解像かつ高精細な画像が得られるため、低含量ターゲットでも高分解能イメージングが達成できます。信頼性高いポリ-HRPを介したチラミドシグナル増幅法に、Invitrogen™ Alexa Fluor™色素がもつ高輝度性能を組み合わせたことにより、SuperBoost試薬はTSA™試薬(PerkinElmer)をはじめとした標準増幅法よりも2~10倍高い感度を誇ります。高レベルな解像度や精細度の求められるイメージング用途においてSuperBoost シグナル増幅キットを使用すれば、ターゲットへのバックグラウンド干渉を排除することができます。

SuperBoostキット各製品表はこちら

SuperBoost技術の特性

  • 超高感度な蛍光イメージング検出法:通常では検出困難な低含量ターゲットも検出が可能になります
  • シンプルなキットワークフローで、標準フィルター対応のシグナルを生成できます
  • 高分解能の画像が得られ、蛍光タンパク質・DAPI・二次抗体・SuperBoostキット各種製品とのマルチプレックスに対応します
2 panel figure showing superior sensitivity from SuperBoost kits

図1.  SuperBoostキットによる高感度検出。 種々濃度の抗プロヒビチン抗体(メーカー推奨希釈倍率;1:150、または最終濃度;5 µg/mL)とHeLa細胞をインキュベートしました。その後、以下の各製品付属の試薬を用いて標識を行いました:(1) Invitrogen™ Alexa Fluor 488 Tyramide SuperBoost Kit (goat anti–rabbit IgG and Alexa Fluor 488 Tyramide);(2) 当社オリジナル製品Invitrogen™ TSA Kit #12 (goat anti–rabbit IgG and Alexa Fluor 488 Tyramide);(3) Invitrogen™ F(ab′)2 rabbit anti–goat IgG (H+L) secondary antibodyEVOS™ FL Auto Imaging Systemにより各細胞処理時の画像を取得しました(全処理パターンにおいて、一律の露出/ゲイン設定を適用)。これらの取得画像から、Alexa Fluor 488 Tyramide SuperBoost Kitを用いると、当社製品TSAキットや直接標識された二次抗体を使用した場合よりも検出感度の向上することが明らかです。


マルチプレックス対応

SuperBoostキットは様々なマーカー検出法や細胞染色法に適合するため、本キットを用いてマルチプレックスの実験や蛍光共局在の研究が行えます。SuperBoost試薬とマルチプレックスが可能な例:

  • 対比染色用の蛍光マーカー(例:DAPI)
  • 蛍光タンパク質(GFPおよびRFP)
  • 標準的なICC/IHC法
  • 各種SuperBoostキット製品

プロトコル詳細については、各製品マニュアルをご覧ください。

GFP/RFPとのマルチプレックス

Invitrogen™ CellLight™ Peroxisome-GFP, BacMam 2.0を用いてHeLa細胞を処理することにより、ペルオキシソーム中で緑色蛍光タンパク(GFP)を発現させました。 Invitrogen™ Image-iT™ Fixation/Permeabilization Kitを用いて細胞を処理した後、細胞を抗プロヒビチン抗体とインキュベートさせ、さらにAlexa Fluor 594 Tyramide SuperBoost Kit (goat anti–mouse IgG and Alexa Fluor 594 tyramide)試薬により標識しました。 Invitrogen™ NucBlue™ Fixed Cell ReadyProbes™ Reagentにより核を標識しました。 共焦点顕微鏡を用いて画像を取得しました。

標準的ICC/IHC法とのマルチプレックス

固定・透過処理済みのHeLa細胞(Image-iT Fixation/Permeabilization Kitの試薬により処理)を、抗チューブリン一次抗体およびAlexa Fluor 488 goat anti–mouse IgG (H+L) secondary antibodyとインキュベートしました。 その後anti–ATP synthase subunit IF1 antibodyと細胞のインキュベートを行い、Alexa Fluor 594 Tyramide SuperBoost Kit (goat anti–mouse IgG and Alexa Fluor 594 tyramide)の試薬により標識しました。 NucBlue Fixed Cell ReadyProbes Reagentにより核を標識しました。 共焦点顕微鏡を用いて画像を取得しました。

別種SuperBoostキットとのマルチプレックス

固定・透過処理済みのHela細胞(Image-iT Fixation/Permeabilization Kitの試薬により処理)を抗プロヒビチン抗体とインキュベートし、Alexa Fluor 647 Tyramide SuperBoost Kit (goat anti–rabbit IgG and Alexa Fluor 647 tyramide,の試薬により標識しました。 また、細胞をanti–β-cateninとインキュベートし、Alexa Fluor 488 Tyramide SuperBoost Kit (goat anti–mouse IgG and Alexa Fluor 488 tyramide)の試薬により細胞を標識しました。 NucBlue Fixed Cell ReadyProbes Reagentにより核を標識しました。 共焦点顕微鏡を用いて画像を取得しました。

シンプルなワークフロー

ICC/IHC/FISH法の各手順に適合

SuperBoostキットは、標準的なICC/IHC/FISH法に用いられる細胞タイプや蛍光イメージングシステムで適正に機能します。SuperBoostキットは、以下の使用ケースを対象に性能試験済みです:2次元および3次元培養によるホルムアルデヒド固定細胞株;FFPE組織;凍結切片の組織。

免疫細胞化学(ICC)
免疫組織化学(IHC)
蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH法)

標準プロトコルに従って、U2OS細胞の固定化と透過処理を行いました。 そして、蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH法)を実行するために、Alexa Fluor 488 Tyramide SuperBoost Kit (goat anti–mouse IgG and Alexa Fluor 488 tyramide) の試薬により検出されたhprt 遺伝子プローブと細胞をインキュベートしました。 NucBlue Fixed Cell ReadyProbes Reagentにより核を標識しました。 EVOS FL Auto Imaging Systemにより、画像の取得および解析を行いました。

標準的なICC/ IHC/ FISH法と同様のワークフローを採用

SuperBoostキットは、チラミドシグナル増幅(TSA)技術に基づいて機能します。本キットは西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)の触媒活性を利用することによって、標的タンパク質やin situ核酸配列を高濃度標識します。SuperBoostキットは、標準的なICC/IHC/FISH法とほぼ同じワークフローを採用しています。このワークフローでは、フルオロフォア結合二次抗体をポリHRP結合二次抗体に置換します。本キットのワークフローでは、次の2工程のみ追加されます:(1) 結合チラミドとのインキュベーション (2~10分間);(2) 特定シグナル検出時にHRP活性を停止させるため、停止溶液の添加。また停止溶液を添加すると、蛍光シグナルの特異性や解像度が維持される効果も生まれます。

Workflow diagram for signal amplification using SuperBoost kits

図2. SuperBoostキットのワークフロー。 SuperBoostキットは、標準的なICC/ IHC/ FISH法と同様のワークフローを採用しており、所望ターゲットをわずか数工程で高感度に検出できます。

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チラミドベース増幅法の適用ケース

蛍光イメージングの用途に、多種多様な検出技法がご利用できます。このツール一式を利用して、適正な検出法(使用ターゲットの量に最適な検出波長をもつ検出法)を選択し、実験のマルチプレックスを行ってください。

  • 量の多いターゲット:一次コンジュゲート;増幅は一切必要ありません
  • 適度な量のターゲット:二次コンジュゲート;適度な増幅を行います
  • 中~低量のターゲット:ストレプトアビジンコンジュゲート;シグナルを大幅に増強させます
  • 低量のターゲット:シグナルを最大限に増強するため、酵素を増幅させます
 

Tyramide SuperBoostキット各製品

標識チラミド(Ex/Em)
Tyramide SuperBoost Kits*
抗マウスIgG(宿主:ヤギ)
抗ウサギIgG(宿主:ヤギ)
ストレプトアビジン
Alexa Fluor 488 (495/519 nm) B40912
B40941 (分量:カバーガラス50枚分相当)
B40922
B40943 (分量:カバーガラス50枚分相当)
B40932
Alexa Fluor 555 (555/565 nm) B40913 B40923 B40933
Alexa Fluor 594 (591/617 nm) B40915
B40942 (分量:カバーガラス50枚分相当)
B40925
B40944 (分量:カバーガラス50枚分相当)
B40935
Alexa Fluor 647 (650/668 nm) B40916 B40926 B40936
Biotin-XX B40911 B40921 B40931
*特に記載の無い限り、(重要度の高いインキュベーション過程で150 µLを使用する場合など)最大150枚分のカバーガラス(18 mm×18 mm)相当量を提供。 各種サンプルサイズに応じて、容量の調整が可能です。
リソース

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