甲状腺の炎症(甲状腺炎)は甲状腺の機能不全につながる可能性があり、その場合は全身に影響が及び、生活の質が失われます1。西洋諸国では、人口の最大5%が橋本甲状腺炎やグレーブス病のような自己免疫性甲状腺疾患(AITD)を発症しており、甲状腺機能亢進症および甲状腺機能低下症の主な原因の1つになっています1。 これらの疾患を非自己免疫性甲状腺疾患と区別し、十分な情報に基づいた治療を決定できるよう臨床医を支援することは、より良い患者ケアにつながります1、2。
甲状腺タンパク質に対する自己抗体の測定は、橋本甲状腺炎およびグレーブス病の診断アルゴリズムにおいて極めて重要です1、2。
以下は最も関連のある甲状腺自己抗体です。
AITDのような患者に不明瞭な症状が現れる疾患では、特異度が極めて重要になります。エリア™抗TSH-R検査、エリア™抗TPO検査、エリア™抗TG検査では、AITDの診断を支援する完全に自動化された特異的自己抗体検査パネルを提供しています。他の自動甲状腺検査との比較では、エリア™甲状腺検査は最も高い特異度を示しました(エリア抗TSH-R検査:97.7%、製造業者1:92.0%、製造業者2:94.0%、エリア抗TPO検査:96.0%、製造業者1:94.0%、製造業者2:91.0%、エリア抗TG:94%、製造業者1:90.5%、製造業者2:94.0%)6。
エリア抗TSH-R検査とエリア抗TPO検査の抗原は、真核細胞発現系で生成され、高い純度と再現性を備えています。そのため、ロット内およびロット間でも最大限の正確性と精度および一貫性が保たれています。
エリア甲状腺検査を使用すると、1台の完全自動ファディア™検査システムを用いて、1つのサンプルから1回の検査で3種類の関連抗体を検出できます。つまり、お客様とクライアントが同じ甲状腺陽性対照をすべてのエリア甲状腺検査に適用し、共通のシステム試薬を共有することで、時間とコストを削減できます。