FTIR の用途

FTIR スペクトルは、固体、液体、ガスの組成を明らかにします。 最も一般的には、未知の物質の同定や生産材料 (入荷/出荷) の確認に使用されています。 多くの場合、情報の内容は極めて具体的であるため、類似物質を細微に識別できます。 FTIR 分析は高速であるため、特にスクリーニング用途で有用です。また、優れた感度により、多くの高度な研究用途にも適しています。

FTIR の用途範囲全体は、広範に及びます。 一般的な用途としては、次のようなものがあります。

  • 入荷/出荷材料の品質確認
  • 赤外線熱重量分析 (TGA-IR) および赤外線ガスクロマトグラフィー分析 (GC-IR) によるポリマー、ゴムなどの材料のデフォーミュレーション
  • 汚染物質の同定を目的とした材料の小さな断面の微量分析
  • 薄膜やコーティングの分析
  • 自動車や工場の煙突からの排出ガスの監視
  • 異物・不良分析

たとえば、エポキシ、部品のオイルコーティング、燃料、ゴムシールや O リング、タイヤ、塗料、ファブリック (難燃剤)、排気ガスなど、自動車のさまざまな構成要素は、FTIR 分析に最適です。

環境食品法医学医薬品ポリマーおよびプラスチック品質管理および一般分析における FTIR の用途について、以下で詳しくご紹介します。

FTIR の用途
Environment
環境

汚染レベルの上昇によって生じる環境問題や健康問題に対応するための大気質モニタリング、水質検査、土壌分析において、赤外線分光法は極めて有効な手法です。 この手法は、「環境にやさしい」検査方法を用いて、迅速に正確な検査結果をもたらすだけでなく、消耗品コストを節約するという別のメリットもあります。


食品

食品メーカーは全反射吸収 (ATR) 技術を使用することで、製造した食料品のトランス脂肪酸含有量を迅速に測定できます。 この分析は、食品のラベリング要件のコンプライアンス確保や健康的な食生活の推進に役立ちます。

食品業界や飼料業界の企業に対して、顧客のニーズに合った製品づくりだけでなく、プラントの生産性や利益率の改善をも要求するプレッシャーが高まっています。 近赤外線分光法は、企業が製造プロセスの最適化を促進し、製品の仕様への適合を保証するうえで有用なソリューションです。 フーリエ変換近赤外線分光法 (FT-NIR) は便利で使いやすい技術であるため、経験の浅いユーザーでも正確な分析結果が得られます。

Food

Forensics
法医学

国際的な薬物捜査機関、警察、税関ラボは、違法薬物、犯罪現場の証拠、使用禁止物質、偽造品を迅速に特定するために、分光法を利用しています。 FTIR、FT ラマン、GC-IR、および IR 顕微鏡技術により、証拠サンプルを完全に理解し、法医学科学者は自信を持って法廷で専門家証言を行うことができます。 こうした技術によって、以下を対象とする分析を迅速かつ容易に行え、一貫性も保たれます。

  • 押収薬物: 規制薬物やカッティング (希釈) 剤
  • 密造工場: 化学的評価
  • ひき逃げ: 塗料や物質
  • 繊維同定: 布、塗膜、残留物

医薬品

製薬ラボでは、医薬品開発のすべての段階で厳しい規制要件と市場圧力に直面します。 FTIR は製薬分析には最適の技術です。使いやすく、高感度で迅速に行えるうえ、検証プロトコルによって確実な規制順守にも役立ちます。 アプリケーション例:

  • 基本的な薬物研究と構造解明
  • 製剤設計と検証
  • 納品および出荷時の材料の品質管理プロセス
  • パッケージング試験
Environment

Polymers & Plastics
ポリマーおよびプラスチック

FTIR 分光法は、プラスチック混合材、混合物、フィルター、塗料、ゴム、コーティング、樹脂、接着剤などの化合物をすばやく明確に同定するために使用します。 この技術は、設計、製造、異物・不良分析を含む製品ライフサイクルの全段階に適用できます。 そのため、製品開発、品質管理、問題解決に携わる科学者と技師にとって便利なツールです。 赤外分析が付加価値をもたらす主な分野には次のようなものがあります。

  • 物質の同定と検証
  • 共重合体と混合物の評価
  • 添加物の同定と定量分析
  • 汚染物質の同定 - バルクと表面
  • 分子分解評価

品質管理

赤外線分光法は、物質の仕様への適合性を検証する日常的な品質管理 (QC) 分析に加えて、不具合が発生した場合にその根本原因を特定するための分析調査にも最適な分析ツールです。 こうした用途で赤外線が利用されるのは、サンプル分析とデータ取得の簡易性と、提供される情報豊富なスペクトルのおかげです。 コンパクトなデザインと堅牢性により、FTIR 装置は分析ラボにも製造ラインの近くにも設置できます。 FTIR は、その低コスト性、高速性、分析のしやすさによって、多くの産業用アプリケーションで採用されています。

Quality Control

General
一般

FTIR はポリマー検査、製薬分析、法医学分析でよく使用されますが、技術の用途はほぼ無限に存在し、さまざまな有機サンプルや無機サンプルの定性分析と定量分析の両方に対応します。 初めて FTIR を使用する方でも、経験豊富な分光学専門家の方でも、高品質のスペクトルデータが得られるため、研究や日常的な QA/QC テスト、検査のニーズにすばやく対応できます。

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