滑らかな鉄灰色の樹皮を特徴とするブナは、北半球の亜熱帯および温帯地域原産の、観賞および材木用の落葉性樹木です1。風媒授粉するブナは、ナラの近縁種で、その花粉はまれに花粉アレルギーの原因となることがあります2,3。
ブナは主に、北半球の亜熱帯および温帯地域に見られます1。
ブナアレルギーを持つ患者さんの多くは、樹木、雑草、イネ科植物の花粉などの他のアレルゲンに暴露したときに症状を発症することがあり、特に花粉飛散の季節が重なる場合には、どの花粉が症状の原因となっているかを判断することが困難です。これは交差反応と呼ばれ、身体の免疫システムが、異なる物質中のタンパク質や成分を構造的に類似しているか生物学的に関連していると判断し、反応を引き起こすときに発生します。ブナに関連した反応を引き起こす可能性がある他の吸入系アレルゲンは、イネ科植物の花粉やカバノキ、ハンノキ、ハシバミ、ナラの花粉です6。
生の果物や生野菜を食べた後に口や喉にかゆみが生じる場合は、花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)(口腔アレルギー症候群(OAS)とも呼ばれる)に罹患している可能性があります。このような症状は、異なるアレルゲンに含まれる類似のタンパク質や成分に対する免疫システムの反応によっても引き起こされます。これはきわめて一般的で、ある研究では、アレルギー性鼻炎(花粉症)を持つ小児の約1/4がPFASにも罹患していることが示唆されています5。ブナによるPFASに関与する一般的な植物性食品には、リンゴ、サクランボ、モモ、ハシバミ(ヘーゼルナッツ)、ピーナッツ、ニンジン、セロリ、大豆、イチゴなどがあります6。
※他に感作または交差反応を起こしうるアレルゲンは人により異なるため、自己判断せずに必ず医師の診断を受けることが必要です。
ブナアレルギーの症状は他の多くの花粉アレルギーと類似しており、以下のものを含みます4,5。
ぜん息患者さんがブナに感作された場合、樹木花粉により咳やゼーゼーするなどのぜん息症状が誘発されたり悪化したりすることがあります4,5。
アレルギー症状の原因を知ることは、治療や対策への第一歩です。自己判断せず、きちんと医療機関を受診して医師による適切な診断を受ける必要がありますので、医師に相談するために症状を記録しておきましょう。症状の記録とともに、皮膚プリックテストまたは特異的IgE血液検査が役立ちます。アレルギーと診断された場合は、担当医があなたと相談して管理プランを作成します。
樹木花粉は春に多く見られますが、北半球ではブナは通常、緯度や標高によって異なりますが、3月から5月の間に花粉を産生します3,4。ヨーロッパブナとアメリカブナは、もっとも広く知られている2種のブナで、前者はアメリカブナよりはるかに多くの花粉を飛散させます1,3。