肉アレルギーは少なく、また、ある種の肉アレルギーがあったとしてもすべての肉類(牛肉、豚肉、鶏肉など)の除去が必要になることはあまりありません1) 。
また、ハムやソーセージなどの加工食品を食べてアレルギー反応を起こす人がいますが、肉アレルギーではなく、つなぎに使われている鶏卵や牛乳に対してアレルギーを発症している場合もあります2)。
肉アレルギーには、マダニに咬まれた経験との関連する症例も報告されています。これはマダニの唾液成分に含まれる成分(α-gal)が赤身肉にも含まれていることによると考えられています3)。
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1) 海老澤元宏編.症例を通して学ぶ食物アレルギーのすべて改訂2版.南山堂.2018; 216-217.
2) 海老澤元宏監修.食物アレルギーのすべてがわかる本.講談社.2016;88.
3) Van Nunen, SA et al.An association between tick bite reactions and red meat allergy in humans Med J Aust. 2009;190 (9): 510–511.
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独立行政法人国立病院機構 相模原病院
臨床研究センター センター長
海老澤元宏先生
1985年東京慈恵医科大学医学部卒業。国立小児病院医療研究センターレジデント、米国ジョンズ・ホプキンス大学臨床免疫学教室留学を経て、2000年より国立病院機構相模原病院小児科医長、2001年同臨床研究センター病態総合研究部長。現在は、国立病院機構相模原病院臨床研究センターでセンター長を務める傍ら、一般社団法人日本アレルギー学会理事長、日本小児アレルギー学会副理事長、Asia Pacific Association of Pediatric Allergy, Respirology & Immunology (APAPARI) 理事長も務めている。厚生労働省のアレルギー疾患対策推進協議会や消費者庁食物アレルギー表示に関するアドバイザー会議では座長を務める。食物アレルギー分野の第一人者。
2023年10月時点