あいち小児保健医療総合センター
免疫・アレルギーセンター アレルギー科医長
公開日(2026年10月)
北村 勝誠先生
クルミやカシューナッツなどの木の実類(ナッツ類)による食物アレルギーが増えています。2023年3月にはクルミ、2026年4月にはカシューナッツが、食物アレルギーの表示が義務付けられる「特定原材料」に追加されました。
ナッツ類アレルギーでは、少量でも強い症状が現れることがあります。日常生活で気をつけたいことや、アレルギーが疑われるときの検査について、あいち小児保健医療総合センターの北村勝誠先生に伺いました。
消費者庁の調査によると、即時型食物アレルギーの原因食物に占める木の実類(ナッツ類)の割合は、2011年の2.3%から2023年には24.6%に増えています。3~17歳では、クルミが原因食物の第1位となっています1)。
ナッツ類は少量でもアナフィラキシーを起こしやすく、注意が必要です。また、カシューナッツがペーストとしてカレーに使われるなど、見た目では使われていることが分からない場合もあります。
加工食品では原材料表示を確認し、外食では店頭やウェブサイトなどで使用食材を確認することが大切です。
ピーナッツはマメ科で、クルミやカシューナッツなどの木の実とは異なります。そのため、ピーナッツにアレルギーがあるからといって、ナッツ類にも必ずアレルギーがあるわけではありません。ただし、クルミとペカンナッツ、カシューナッツとピスタチオのように、どちらかにアレルギーがあると、もう片方にもアレルギーが起きやすい組み合わせもあります。
大切なのは、「ナッツ類だから」と自己判断ですべてを避けるのではなく、自分がどの食品に注意する必要があるのかを見極めることです。
北村先生は、「特にナッツ類では、検査で陽性になったという理由だけで多くの食品を一律に除去してしまうと、必要以上の食事制限につながる可能性があります」と話します。
食物アレルギーの診断では、何をどれだけ食べ、どのような症状がいつ現れたのかなどを問診で確認します。その上で、特異的IgE抗体検査(アレルギー血液検査)や皮膚プリックテストなどを行い、問診と検査結果などから総合的に判断します。必要に応じて経口負荷試験が行われることもあります。
食物アレルギーが疑われる症状がある場合は、自己判断で食品を除去せず、医師に相談しましょう。
日本アレルギー学会運営サイトにて、全国の拠点病院やアレルギー専門医を検索できます。
あいち小児保健医療総合センター
センター長 伊藤 浩明 先生(2023年9月取材当時)
認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク
常務理事 中西 里映子 様
現在の食物アレルギー診療は、どんな考え方で行われている?アレルゲンコンポーネントを用いた検査ってどんなもの?
アレルギー専門医の先生とアレルギーのお子さんをもつ保護者の方のインタビューをもとにご紹介しています。
公開日(2023年9月)
本動画は閲覧のみを目的として提供しています。ダウンロード、転載、二次利用は固く禁止いたします。
アレルギーかも?
と思ったら医師に相談しましょう。
日本アレルギー学会運営サイトにて、全国の拠点病院やアレルギー専門医を検索できます。