トネリコバノカエデ(英名boxelder tree)はash leaf mapleやManitoba mapleとしても知られ、北米および中米の一部が原産ですが、ヨーロッパにも分布しています。成長が早く、日陰を作ることができるため、都市環境に多く植えられます1。すべてのカエデ種はアレルギー性を持つ可能性がありますが、トネリコバノカエデはかなりアレルギー誘発性の強い花粉を有し、風媒花です2。
トネリコバノカエデはヨーロッパに分布していますが、原産地は米国東海岸からカリフォルニア州、およびアルバータ州からメキシコ南部、グアテマラに及ぶ地域です1。
トネリコバノカエデアレルギーを持つ患者さんの多くは、樹木、雑草、イネ科植物の花粉などの他のアレルゲンに暴露したときに症状を発症することがあり、特に花粉の季節が重なる場合には、どの花粉が症状の原因となっているかを判断することが困難です。これは交差反応と呼ばれ、身体の免疫システムが、異なる物質中のタンパク質や成分を構造的に類似しているか生物学的に関連していると判断し、反応を引き起こすときに発生します。トネリコバノカエデに関連した反応を引き起こす他の吸入系アレルゲンは、カエデやその他の樹木、雑草、イネ科植物の花粉などです5,6。
※他に感作または交差反応を起こしうるアレルゲンは人により異なるため、自己判断せずに必ず医師の診断を受けることが必要です。
トネリコバノカエデアレルギーの症状は他の多くの花粉アレルギーと類似しており、以下のものを含みます3,4。
くしゃみ
鼻づまり
鼻水
涙目
喉や目のかゆみ
ゼーゼーする
ぜん息患者さんがトネリコバノカエデに感作された場合、樹木花粉により咳やゼーゼーするなどのぜん息症状が誘発されたり悪化したりすることがあります3,4。
アレルギー症状の原因を知ることは、治療や対策への第一歩です。自己判断せず、きちんと医療機関を受診して医師による適切な診断を受ける必要がありますので、医師に相談するために症状を記録しておきましょう。症状の記録とともに、特異的IgE血液検査または皮膚プリックテストが役立ちます。アレルギーと診断された場合は、医師の指導に従ってください。
樹木花粉は春によく見られますが、トネリコバノカエデは一般的に3月から5月の間に花粉が飛散します1,3。