Allergen Fact Sheets 主なアレルゲンリスト

本コンテンツは、当社グローバルサイトのAllergen Fact Sheetsを和訳したものです

マウス Allergen Facts, Symptoms, and Treatment

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Allergy Insider

マウスについて

マウスアレルゲンはぜん息やアレルギー性鼻炎の発症を引き起こすことがあり、都市部および都市周辺部でのぜん息関連症状の重要な原因となっています。マウスの主なアレルゲンは尿、毛穴、皮屑に含まれますが、空気中に浮遊し、建物全体に移動する可能性があります1,2。マウスアレルギーは職業上の健康問題ともなっています。実験動物アレルギー (LAA)はマウスやラットに起因することが多く、技師、飼育者、医師、研究者などに影響を与えることが知られています。アレルギー性ぜん息やアレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症や結膜炎に類似した反応を含む)などの症状は、初回暴露から2~3年後経ってから発症することもあります3

一般的なハツカネズミは主に夜行性の哺乳類で、通常は有害生物と考えられていますが、ペットとして飼われている場合もあります1。マウスは陸上で生活していますが、敏捷に高いところに登ったり、跳んだり、泳いだりできます4。実際、12インチの高さを跳び、床まで8フィートの高さを飛び降り、直径わずか0.6 cm(0.25インチ)の穴をくぐり抜けることができます。さらに、上下逆さになって移動でき、木材、金属、金網、レンガ、ケーブル、ロープなどのさまざまな垂直面をよじ登ることができます1

マウスは屋外では種子や昆虫を摂取しますが、屋内では消化可能なほぼあらゆるものを食べます4。マウスは、その敏捷性によって、住宅、学校、病院、店舗、レストランなどのさまざまな環境にはびこる可能性があり、これらの構造的損傷の原因となる場合もあります1,5

マウスアレルゲンはどんな場所にありますか?

マウスアレルゲンは、マウスの尿、毛穴、皮屑に含まれるだけでなく、積もったほこりや空気中にも含まれています1,2。げっ歯類は、住宅、学校、病院、店舗、レストランなどのさまざまな環境にはびこる可能性があり、年間を通じて症状を引き起こします5。実際、米国のある住宅調査では、82%の住宅で少なくとも1種類の検出可能なマウスアレルゲンが見つかりました1。全体として、都市部の住宅環境は都市周辺部の住宅よりもげっ歯類が存在する可能性が高い傾向にあります5

受診の重要性について
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感作されている可能性のあるアレルゲンは他にもありますか?

マウスアレルギーを持つ人の中には、ラット、モルモット、ハムスター、ウサギなどの他のげっ歯類に暴露したときに症状を発症する人もいます。これは交差反応と呼ばれ、身体の免疫システムが、異なる物質中のタンパク質や成分を構造的に類似しているか生物学的に関連していると判断し、反応を引き起こすときに発生します3

※他に感作または交差反応を起こしうるアレルゲンは人により異なるため、自己判断せずに必ず医師の診断を受けることが必要です。

アレルギーの原因は1つではありません
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一般的な症状

アレルギー性鼻炎の症状には以下のものがあります7

  • 鼻水
  • 目、口、皮膚のかゆみ
  • くしゃみ
  • 鼻づまり
  • 目の充血、涙目

製薬業界、大学研究室、動物飼育施設の作業従事者に一般的に見られる実験動物アレルギー(LAA)の症状には、アレルギー性ぜん息やアレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症や伝染性結膜炎に類似した反応を含む)が含まれます8

げっ歯類アレルゲンは健康への深刻な悪影響を引き起こす可能性もありますが、このような症状は通常、一連の事象を経た後に発症します。アレルゲンへの暴露後、一部の人はアレルギーを発症します。次に、さらに暴露が続くと、ぜん息や鼻炎が発症します。呼吸器系疾患がある場合は、追加の暴露により呼吸器症状が悪化する可能性があります1

自分がアレルギーかどうかを知るにはどうすればよいですか?

アレルギー症状の原因を知ることは、治療や対策への第一歩です。自己判断せず、きちんと医療機関を受診して医師による適切な診断を受ける必要がありますので、医師に相談するために症状を記録しておきましょう。症状の記録とともに、皮膚プリックテストまたは特異的IgE血液検査が役立ちます。

重大な症状が発生するリスクはありますか?

体毛で覆われた動物に対する感作は一般的なもので、アレルギー性鼻炎やぜん息の発症のリスク因子となります3。実際、ぜん息小児が住宅で高濃度のマウスアレルゲンに感作され、暴露した場合、発症、増悪、肺機能低下のリスクが高まります6。げっ歯類に対する職業的アレルギーである実験動物アレルギー(LAA)は、実験動物作業従事者においてよく見られる疾患です3,8。症状は通常は軽度ですが、アナフィラキシーの可能性もあり、生命を脅かす可能性があります8

  1. Phipatanakul W, Matsui E, Portnoy J, Williams PB, Barnes C, Kennedy K, Bernstein D, Blessing-Moore J, Cox L, Khan D, Lang D, Nicklas R, Oppenheimer J, Randolph C, Schuller D, Spector S, Tilles SA, Wallace D, Sublett J, Bernstein J, Grimes C, Miller JD, Seltzer J; Joint Task Force on Practice Parameters. Environmental assessment and exposure reduction of rodents: a practice parameter. Ann Allergy Asthma Immunol. 2012 Dec;109(6):375-87. doi: 10.1016/j.anai.2012.09.019. PMID: 23176873; PMCID: PMC3519934. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3519934.
  2. Baxi SN, Phipatanakul W. The role of allergen exposure and avoidance in asthma. Adolesc Med State Art Rev. 2010 Apr;21(1):57-71, viii-ix. PMID: 20568555; PMCID: PMC2975603. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2975603.
  3. EAACI, et al. Molecular allergology user’s guide. Pediatric Allergy Immunol. 2016 May;27 Suppl 23:1-250. do: 10.1111/pai.12563. PMID: 27288833. (285-289 p.) Available from: http://www.eaaci.org/documents/Molecular_Allergology-web.pdf.
  4. Encyclopedia Britannica [Internet]. Chicago: Encyclopedia Britannica Inc.; 2020 Apr 30. Available from: https://www.britannica.com/animal/mouse-rodent.
  5. Portnoy J. World Allergy Organization [Internet]. Milwaukee, WI: World Allergy Organization; 2004 Dec [2018 Mar]. Available from: https://www.worldallergy.org/education-and-programs/education/allergic-disease-resource-center/professionals/allergen-avoidance.
  6. Matsui EC. Management of rodent exposure and allergy in the pediatric population. Curr Allergy Asthma Rep. 2013 Dec;13(6):681-6. doi: 10.1007/s11882-013-0378-4. PMID: 23912589; PMCID: PMC3840032. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3840032.
  7. American College of Allergy, Asthma & Immunology [Internet]. Arlington Heights, IL: American College of Allergy, Asthma & Immunology; 2020 Jun 17. Available from:
    https://acaai.org/allergies/types/hay-fever-rhinitis.
  8. Kampitak T, Betschel SD. Anaphylaxis in laboratory workers because of rodent handling: two case reports. J Occup Health. 2016 Jul 22;58(4):381-3. doi: 10.1539/joh.16-0053-CS. Epub 2016 Jun 6. PMID: 27265535; PMCID: PMC5356946.