本ページのアレルゲンは、日本では体外診断用医薬品として承認されていないものを含みます
ペカン属(別名ヒッコリー)は、それぞれ4つの種を含む2つのグループ(ペカンヒッコリーと本ヒッコリー)に分類されます。前者には、ピグナットヒッコリー、シェルバークヒッコリー、シャグバークヒッコリー、モッカーナットヒッコリーがあります。後者には、ウォーターヒッコリー、ビターナットヒッコリー、ペカン、ナツメグヒッコリーがあります1。本ヒッコリーおよびペカンヒッコリーは北米とアジアが原産ですが、ペカン(Carya illinoinensis)は多くの国で分布しています2,3。ヒッコリーは、その樹木が多く存在する環境で花粉症(アレルギー性鼻炎)を引き起こし、ペカンは花粉症を引き起こすことが報告されています。どちらの種も春に花粉を飛散します4。
ペカンの木もヒッコリーも北米原産ですが、ペカンは多くの国に分布しており、オーストラリアや南アフリカでも栽培されています2,3。
ペカンやヒッコリーアレルギーを持つ患者さんの多くは、樹木、雑草、イネ科植物の花粉などの他のアレルゲンに暴露したときに症状を発症することがあり、特に花粉飛散の季節が重なる場合には、どの花粉が症状の原因となっているかを判断することが困難です。これは交差反応と呼ばれ、身体の免疫システムが、異なる物質中のタンパク質や成分を構造的に類似しているか生物学的に関連していると判断し、反応を引き起こすときに発生します7。ペカンやヒッコリーに関連した反応を引き起こす可能性がある他の吸入系アレルゲンには、クルミ花粉に限らず、他の樹木、雑草、イネ科植物の花粉なども含まれます8。
※他に感作または交差反応を起こしうるアレルゲンは人により異なるため、自己判断せずに必ず医師の診断を受けることが必要です。
ペカンやヒッコリーアレルギーの症状は他の多くの花粉アレルギーと類似しており、以下のものを含みます5,6。
くしゃみ
鼻づまり
鼻水
涙目
喉や目のかゆみ
ゼーゼーする
ぜん息患者さんがペカンやヒッコリーに感作された場合、咳やゼーゼーするなどのぜん息症状が誘発されたり悪化したりすることがあります5,6。
アレルギー症状の原因を知ることは、治療や対策への第一歩です。自己判断せず、きちんと医療機関を受診して医師による適切な診断を受ける必要がありますので、医師に相談するために症状を記録しておきましょう。症状の記録とともに、皮膚プリックテストなどの検査が役立ちます。アレルギーと診断された場合は、医師の指導に従ってください。
樹木花粉は春に多く見られます5。